駅からは車に乗ってガラス工房に向かったのですが、雪の中、森を抜けていった時に見た景色が「HOUSE IN THE FOREST」のモチーフです。
HOUSE IN THE FOREST
19歳で北欧に行った時の記憶が、(今、46歳なんですけれど)20数年たって、スウェーデンのKLIPPANでブランケットになったのが、感慨深いですね。その時に北欧に行ったのは、ニューヨークやパリといったメジャーな都市ではなく、もっと知らない国に行きたいという好奇心からです。祖父母が輸入家具屋をしておりまして北欧の家具を仕入れていた関係もありました。
■北欧と日本はデザインの出発点が似ている
皆川:北欧の文化や気候風土は、日本と近いと思っています。木の文化があって、木を使うことに対しては長けていて。そういう意味では、デザインの出発点が比較的近い。装飾するよりも、装飾がないところにも美を見つけるといった点も似ています。
だから日本に住み、日常で感じたことをデザインしていくことは、結果的に北欧の人達の暮らしと、そう離れていないのではないか? と思っています。
■どんな新鮮なことができるだろうか?
高橋:ブランケットのデザインは、基本的にパターンで作ることが多いのですが、今回の皆川さんのデザインはそうではないですね。