冷えのケアは、自律神経のバランスを整えることから! あなたの「交副リズム」を整えるには?
2月は1年の中でも寒さのトップシーズン。冷えに悩まされている人も多いかもしれません。何かケアをしていますか?
■大切なのは「交副リズム」を整えること実は、冷えは身体の自律神経の働きが関係しているのだとか。昨年10月に行われた、「血めぐり研究会supported by Kao」の調査によると、約7割の女性が、例年冬に冷えで悩んでいることが明らかに。けれども、「冷えを感じる原因には自律神経の働きが関係する」と認識して自律神経のケアを実践している人は少なく(11.6%)、7割以上の人が「(自律神経をケアする)方法がわからない」と回答しました。
血めぐり研究会代表をつとめる、東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニック所長 川嶋朗先生によると、寒さによる冷えを防ぐためには、日中の活動時に優位になる「交感神経(お目覚めモード)」と、眠っているときやリラックスしているときに優位になる神経「副交感神経(リラックスモード)」から成り立つ自律神経のケアが大切といいます。
なぜなら、「交感神経」と「副交感神経」のどちらもが極端に優位な状態になると、血めぐりは悪くなり、全身に熱を運べなくなって体が冷え、冷え性に陥る可能性が出てくるから。
とりわけこの冬は冷え込む日と温かい陽気の日が交互にやってくるなど気候が乱れる日が続いていますが、こうした気候の乱れは自律神経の乱れを引き起こす大きな原因のひとつであり注意が必要とのこと。
そこで重要なのは、交感神経と副交感神経の活動リズムを整える、すなわち「交副(こうふく)リズム」を整えること、と川嶋先生。例えば朝は、「副交感神経」が優位な状態からお目覚めモードにするために、ウォーキングをしたり、エレベータではなく階段を使ったりして、体を動かしましょう。
■忙しい毎日 お役立ちグッズでしっかりケアを体を動かすのが大切なのもわかるけど、時間に追われる平日は、運動をする時間をとるのもひと苦労、という人も多いはず。そんな時は様々な種類が発売されている市販グッズをかしこく使ってみましょう。
仕事中なら、蒸気の力で目を温める温熱タイプのアイマスクを活用してみては? 昼間はストレスが溜まったりして「交感神経」が優位になり冷えがち。眼球をコントロールする神経は副交感神経であるため、お昼休みにアイマスクなどを使用して目を温めると血管が開くため、身体がリラックスモードになって温まるそう。