フィンランド、ヘルシンキ~雑貨をめぐる旅・その1~
美しい自然やカラフルでかわいいデザイン、女子にはたまらない魅力がぎゅっと詰まったフィンランド・ヘルシンキ。今回は、雑貨を楽しめる場所を中心に、冬のヘルシンキのおすすめスポットを2回に分けてご案内します。
フィンランドといえば、『マリメッコ』、『アラビア』、『イッタラ』という北欧を代表する3大ブランド。まずは、ヘルシンキを訪れたら押さえておきたい、定番の場所をご紹介します。
店舗ごとに違う、『マリメッコ』のディスプレイも見どころ
まずは、トラム、地下鉄、バス共通の乗り放題チケットを買いましょう。滞在日数のデイチケットを持っていると安心。どこに行くにも便利です。ちなみにオレンジ色の地下鉄は、コーヒーポットのデザインで有名なアンティ・ヌルメスニエミによるデザイン。
さて、ヘルシンキ中央駅から地下鉄に乗り、「Herttoniemi」駅で下車。そこから徒歩10分ほどの場所にある、ファブリックブランド『マリメッコ』のファクトリー。その一角に、アウトレットショップ「マリメッコ・テフターンミューマラ」があります。
洋服やバッグはもちろん、インテリア雑貨や食器と、現行品のサンプルなど、お得な商品がずらり。またテキスタイルは、端切れが量り売りされているので、手づくり好きな人にはたまりません。
隣には正規品のショップ、そしてカフェ「マリトリ」があります。ファクトリー内で働くスタッフも利用する社員食堂でもあるこちら。
続いて、中央駅からトラムで「Arabia」行きに乗り、終点の1駅手前にある「Arabiankatu」で下車。フィンランド最大の品揃えを誇る、「イッタラ・アウトレット・アラビア」へ。
広大な店内には、約140年の歴史を持つブランド『アラビア』の陶器をはじめ、『イッタラ』などのテーブルウェアやガラス製品、キッチン用品のB品が並びます。
B品とはいえ、素人目にはほとんど分からないほど美品。ムーミングッズやガラスアーティストのオイバ・トイッカによる鳥のオブジェなど、かなりの商品数があるので、事前にお目当てを決めておくのがおすすめです。
アウトレット限定の、歴代の『アラビア』のロゴが入ったマグカップは人気商品
隣にある、フィンランド最古のテキスタイルメーカー『フィンレイソン』のファブリックやインテリアグッズなど、フィンランドならではのブランドショップもお見逃しなく!
また同じ建物の9階には、「アラビア・ミュージアム」があり、創業以来の陶器が展示されています。
さらに『イッタラ』の社員食堂としても使われているレストランや公共図書館、郵便局などもあり、1日中楽しめそうです。
街の中心に戻り、映画『かもめ食堂』にも登場した場所をいくつか巡りましょう。こちらはハカニエミ地区で1914年から続く、屋内マーケット「ハカニエミ・マーケット」。1階は、魚や肉、野菜、パンなど、さまざまな食料品店が並びます。活気あふれる様子は、見ているだけでも楽しくなります。
2階は一転、同じ建物とは思えないほど静かな雰囲気。手芸用品店や古書店、アンティークショップ、カフェなどが並びます。
ここでの注目は、またまた『マリメッコ』。こじんまりとした店内では、路面店よりも落ち着いて見ることができます。品揃えも豊富で、廃番となった商品があることも。
続いて、ブランドショップが建ち並ぶエスプラナディ通りに面した、国内最大の書店「アカデミア書店」。フィンランドを代表するデザイナー、アルヴァ・アアルトが設計した、開放的な空間になっています。
もう一軒、おすすめのカフェをご紹介。フィンランドで有名なパン、シナモンロールを食べるなら、1949年に創業した老舗カフェ「cafe Hopia(カフェ ホピア)」へ。小さな店内は、地元の人たちでいつも大賑わい。ドアの外まで行列ができるほどです。
小さなイートインスペースもあり、焼きたてのパンやスイーツを食べられます。シナモンロールのほか、ライ麦の生地にミルク粥が入った平たいパン「カルヤランピーラッカ」など、伝統のパンは素朴な味わい。
また、フィンランドで忘れてはいけないのがアンティーク。「Astia Liisa(アスティア リーサ)」は、オーナーが『アラビア』のコレクターというだけあり、充実の品揃え。店内では、不定期で企画展なども開催。ムーミンシリーズなど、食器以外の雑貨もあります。日本人のスタッフもいるので、相談しながらお気に入りの一枚を探せそうです。
アンティークショップは高くて手が届かない……という人は、「KIRPPIS(キルッピス)」と呼ばれるセカンドハンドショップへ。市内あちこちにたくさんある中でも、おすすめの一軒「JADE(ヤデ)」を紹介します。
陶器や雑貨、洋服まで、日用品が所狭しと並んだ店内。『アラビア』や『イッタラ』、『マリメッコ』もちらほらあり、ものを大切にする国ならではの掘り出しものが、アンティークショップよりもリーズナブルな価格で発見できそうです。
最後に、郵便局に行くのもお忘れなく。ムーミンのはがきや切手、テキスタイルブランドがデザインする、封筒やボックスなども種類豊富に揃います。キーホルダーやアクセサリーなどもあり、手軽なお土産も買えます。ちょっとした雑貨店という目線で楽しんでみては?
ざっとご紹介してきた、ヘルシンキの雑貨めぐり。次回は、モダンな雑貨店を中心にご案内します。
取材/赤木真弓
フィンランドといえば、『マリメッコ』、『アラビア』、『イッタラ』という北欧を代表する3大ブランド。まずは、ヘルシンキを訪れたら押さえておきたい、定番の場所をご紹介します。
店舗ごとに違う、『マリメッコ』のディスプレイも見どころ
まずは、トラム、地下鉄、バス共通の乗り放題チケットを買いましょう。滞在日数のデイチケットを持っていると安心。どこに行くにも便利です。ちなみにオレンジ色の地下鉄は、コーヒーポットのデザインで有名なアンティ・ヌルメスニエミによるデザイン。
さすがデザイン大国、と思わされます。
さて、ヘルシンキ中央駅から地下鉄に乗り、「Herttoniemi」駅で下車。そこから徒歩10分ほどの場所にある、ファブリックブランド『マリメッコ』のファクトリー。その一角に、アウトレットショップ「マリメッコ・テフターンミューマラ」があります。
洋服やバッグはもちろん、インテリア雑貨や食器と、現行品のサンプルなど、お得な商品がずらり。またテキスタイルは、端切れが量り売りされているので、手づくり好きな人にはたまりません。
隣には正規品のショップ、そしてカフェ「マリトリ」があります。ファクトリー内で働くスタッフも利用する社員食堂でもあるこちら。
使用されている食器やインテリアは、もちろん『マリメッコ』。好きなカップを選ぶことができ、ひと息つくのにぴったりです。
続いて、中央駅からトラムで「Arabia」行きに乗り、終点の1駅手前にある「Arabiankatu」で下車。フィンランド最大の品揃えを誇る、「イッタラ・アウトレット・アラビア」へ。
広大な店内には、約140年の歴史を持つブランド『アラビア』の陶器をはじめ、『イッタラ』などのテーブルウェアやガラス製品、キッチン用品のB品が並びます。
B品とはいえ、素人目にはほとんど分からないほど美品。ムーミングッズやガラスアーティストのオイバ・トイッカによる鳥のオブジェなど、かなりの商品数があるので、事前にお目当てを決めておくのがおすすめです。
アウトレット限定の、歴代の『アラビア』のロゴが入ったマグカップは人気商品
隣にある、フィンランド最古のテキスタイルメーカー『フィンレイソン』のファブリックやインテリアグッズなど、フィンランドならではのブランドショップもお見逃しなく!
また同じ建物の9階には、「アラビア・ミュージアム」があり、創業以来の陶器が展示されています。
ここで『アラビア』の歴史を勉強してから、街のアンティークショップに行くと、より一層楽しむことができるので、ぜひ訪れてみて。予約をすれば、ファクトリー内の見学も可能(所要時間約1時間)。参加するとアウトレットで使える割引券がもらえるので、最初にこちらを訪れておくとお得です。
さらに『イッタラ』の社員食堂としても使われているレストランや公共図書館、郵便局などもあり、1日中楽しめそうです。
街の中心に戻り、映画『かもめ食堂』にも登場した場所をいくつか巡りましょう。こちらはハカニエミ地区で1914年から続く、屋内マーケット「ハカニエミ・マーケット」。1階は、魚や肉、野菜、パンなど、さまざまな食料品店が並びます。活気あふれる様子は、見ているだけでも楽しくなります。
コーヒーやお菓子などもあるので、地元ならではのお土産探しにもぴったり。
2階は一転、同じ建物とは思えないほど静かな雰囲気。手芸用品店や古書店、アンティークショップ、カフェなどが並びます。
ここでの注目は、またまた『マリメッコ』。こじんまりとした店内では、路面店よりも落ち着いて見ることができます。品揃えも豊富で、廃番となった商品があることも。
続いて、ブランドショップが建ち並ぶエスプラナディ通りに面した、国内最大の書店「アカデミア書店」。フィンランドを代表するデザイナー、アルヴァ・アアルトが設計した、開放的な空間になっています。
その2階にあるカフェ「カフェアアルト」では、ペンダントライトや椅子などを、アアルトデザインのものを使用。訪れてみるとその小ささに驚いてしまいますが、本とコーヒーをお供に、ついつい長居してしまいそうな、落ち着く場所です。
もう一軒、おすすめのカフェをご紹介。フィンランドで有名なパン、シナモンロールを食べるなら、1949年に創業した老舗カフェ「cafe Hopia(カフェ ホピア)」へ。小さな店内は、地元の人たちでいつも大賑わい。ドアの外まで行列ができるほどです。
小さなイートインスペースもあり、焼きたてのパンやスイーツを食べられます。シナモンロールのほか、ライ麦の生地にミルク粥が入った平たいパン「カルヤランピーラッカ」など、伝統のパンは素朴な味わい。
コーヒーとともに味わいたい一品です。
また、フィンランドで忘れてはいけないのがアンティーク。「Astia Liisa(アスティア リーサ)」は、オーナーが『アラビア』のコレクターというだけあり、充実の品揃え。店内では、不定期で企画展なども開催。ムーミンシリーズなど、食器以外の雑貨もあります。日本人のスタッフもいるので、相談しながらお気に入りの一枚を探せそうです。
アンティークショップは高くて手が届かない……という人は、「KIRPPIS(キルッピス)」と呼ばれるセカンドハンドショップへ。市内あちこちにたくさんある中でも、おすすめの一軒「JADE(ヤデ)」を紹介します。
陶器や雑貨、洋服まで、日用品が所狭しと並んだ店内。『アラビア』や『イッタラ』、『マリメッコ』もちらほらあり、ものを大切にする国ならではの掘り出しものが、アンティークショップよりもリーズナブルな価格で発見できそうです。
最後に、郵便局に行くのもお忘れなく。ムーミンのはがきや切手、テキスタイルブランドがデザインする、封筒やボックスなども種類豊富に揃います。キーホルダーやアクセサリーなどもあり、手軽なお土産も買えます。ちょっとした雑貨店という目線で楽しんでみては?
ざっとご紹介してきた、ヘルシンキの雑貨めぐり。次回は、モダンな雑貨店を中心にご案内します。
取材/赤木真弓