新発見、肌がきれいな人は体の意外な部分がキレイだった!
加齢によって年々、気になるのがお肌のハリ具合やシミ、シワ。基礎化粧品を高価なラインに買い替えたり、定期的にエステでお手入れをする女性も多いと思いますが、そのお肌の老化、実は大腸と密接な関係があることを知っていましたか?
赤坂胃腸クリニック院長、村田博司先生によると、「あくまでも私が内視鏡検査をした経験からですが、腸の粘膜がキレイな人は肌が美しく、逆にシミやシワなどがあって年齢より肌が老けて見える人は、腸内劣化によって腸の粘膜がくすんでいます」とのこと。
つまり、表面をケアするだけではお肌の老化は食い止められない、ということ。ちなみに「腸内劣化」という聞き慣れない言葉が出てきましたが、どういう状態を指すのでしょうか。
「実年齢以上に腸の老化が進んでいる状態で、最近は、20代なのに腸年齢が50歳以上といった、腸内劣化が進んだ若い世代が増加傾向にあります。腸内劣化が起きる1つの大きな要因は、腸内細菌叢(=腸管内で増殖している微生物群衆)の乱れ。簡単に解説すると、悪玉菌が腸管内に過剰に増殖した腸のことです。腸内劣化によって様々な症状が引き起こされます。当院に大腸の検査に訪れる若い女性の大半は、便秘を理由に来院します。反対に、下痢が続く状態も要注意です」
女性に多いと言われる便秘ですが、「便の流れが淀む箇所にポリープや炎症、腫瘍ができやすいのです。便が詰まった腸内は、まさに流れが淀んでいる状態。放置すると、大腸がんになる可能性も否定できません」と村田先生。
大腸がんを防ぐためには、腸内劣化を最小限に留める必要があるといえますが、そもそも、腸内劣化はなぜ起こるのでしょうか。