語感の使い方で、仕事のデキる、デキないに差が出る!?【黒川伊保子】
会議で、「資料の部数が足りない、すぐにコピーしてきて」と言われたら、「すみません」と走り出してください。人にイライラされる人は、もたつく言葉で謝ったり、しっかり謝った方がいいときに軽い言葉を使ったりと、そこがズレていることが多いでのです。日本語はいろんな音韻が用意されているので、それを間違うと周りと温度差が出てきます。
■「母になる」ことが、成功への第一歩といっても、とっさの会話で、いちいち語感を意識してしゃべるのは無理ですよね。そこで、「口から出ることばを、自然に上質なオトナの女のそれに変えてしまう」コツをお教えしましょう。それは、「32歳を過ぎたら、すべての男の母になれ」ということ。男は「娘」と「母」に弱いのです。32歳までは、上司にも娘のような口を利いてもいいし、それが功を奏することもある。
しかし、32歳を過ぎたら、一気に母の口を利く方が圧倒的に勝ちに行けます。
たとえば部長が何か理不尽なことを言ってきたときに、「ひどい! なんでひどい事言うんですか?」と答えるのは娘役だけ。このときに、部長の母になったつもりで「どうしたんですか? 何があったんですか? 部長」と言ってください。
実際、エグゼクティブになっている女性は一様にみなさん「母」になっています。「おっかさん」と言われるような人こそ、女性でトップに上り詰めているのです。
トラブルが起きたときに、自分の息子が起こしたトラブルだと思えば、なじったり、せめたり、被害者になる暇がない。たとえ被害者が自分だとしても、加害者の母親の気持ちにならないといけません(戦略としてでも)。「部長がそんなこと言うなんて、よっぽど何かあったんでしょうか」という気持ちでいてあげる。
潔く母になる。これがいちばん強いのです。
「この人は自分が産んだ可愛い人だ」と思うと、市役所の戸籍係のおじさんがもたついていてもイラつきませんよ(微笑)。つまり、この言葉を言いなさいではなく、そういう気持ちで出てくる言葉がベストなのです。
特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方
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