2014年4月1日 07:00|ウーマンエキサイト
伝説のファッション写真家 リリアン・バスマンの個展、 銀座シャネルで開催
ブラック&ホワイトのシャネルらしい美意識を堪能薄暗い入り口から入ると、すぐ黒い壁と黒いフレーミングが迫り、余りにも美しい別世界に、耽美な魔法をかけられた気分になります。迷路のように仕組まれたラビリンスをたどりながら、自然な動線で会場の対角線上に進み、ふと振り返った瞬間、突然、黒いラビリンスは真っ白に変貌! そこには、想像もしなかった白い壁に白いフレーミングが迫っているのでした。まるで世界が反転したかのような夢みたいなパラドックス。このモノクロームの魔法にやられ、しばし、その場に立ちつくしました。
思えば、黒と白という世界観はシャネルのイメージそのものではないでしょうか。ロシア・バレエのディアギレフ、コクトー、ピカソ、ストラヴィンスキーらに芸術支援していたココ・シャネル女史が生きていたら、やはりこの展覧会を開いただろうと想像します。