初めて会う人との会話はどうしたらいい? 初対面で好印象を残す言葉その1【伝え方が9割】
58万部突破のべストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに、読者の皆様からのお悩みに解答していただくこのシリーズ。第14回目は、取引先&社内の初対面の方への対応に悩む女性からのお悩みに回答していただきます。
■相談(35歳・会社員)外回りの仕事をしています。初めて会う相手や、会社で初めて一緒に仕事をする方に、相手の外見や内面をほめると、嘘っぽく聞こえてしまいます。しかも返答が、「すごいですね!」「いいですね」など単純なことしか言えず、特徴がなくて相手の記憶に残りません。(はるか/35歳/会社員)
■回答相談者さんのお悩みを解消するために必要なポイントは3つあります。順番に解説します。
1.好印象とは、どれだけ相手を想像できるかにかかっている
2.「すごいですね!」「いいですね」という言葉でも相手に響く伝え方はあるか
3.初対面で印象を残す言葉の伝え方
■1.好印象とは、どれだけ相手を想像できるかにかかっている相手を積極的にほめたほうがいいのはなぜか。
それは、ほめることで相手の心が開きやすくなるからです。
私がセミナーで登壇する時は、会場の雰囲気を温めるために2人1組になっていただき、「お互いをほめましょう」と伝えているんですね。そうやってほめ合うことで初対面でも2分程度で関係が良好になり、本音で話しやすくなっていることが手に取るようにわかります。それほど、ほめるというのは大切なことなのです。
ただし、ほめる時は「相手のほめてほしいところ」をほめることが大前提。多くの人は、自分が興味を持った部分をほめてしまい、それほど相手に喜んでもらえない、というミスをしがちです。例えば、自分がネイルに凝っているから相手のネイルをほめる、というのが失敗例。そうではなく、相手がほめてほしいところを想像して、そこをほめましょう。
コツは、相手の特徴的な部分を見つけること。他の人と違うところや、その人なりのこだわりは、誰もが持っているものです。人により、それがスーツなのか靴なのか、またはステイショナリーなのか。見た目でわかります。そここそが、相手がほめてほしいところなのです。