2014年7月4日 12:00|ウーマンエキサイト

30代からが本当の人生の入り口!  今を乗り越えればラクになる!?【黒川伊保子】

30代の脳は、「誰になんと言われようとそれしかない、ずんと腹に落ちる、自分だけの選択」というのがまだしにくいのです。当然、評判や偏差値など、他人の評価を気にします。そのため、いくつもの選択肢が浮かび、選ぶのに迷うし、選んだ後もまだ惑う。人に何か言われる度に、気分も乱高下します。

しかも、脳は、失敗事例を早めに経験して、失敗に使われた回路を整理してしまいたいので、苦しんだあげくの選択が間違っている可能性も高いのです。なんて苦しい脳かしら。はるか昔に越えてきた道だけど、私は30代に常に深い同情があります。

でもね、30代の脳の使命は、苦しい選択をして失敗し、脳の「失敗回路」を早く消すこと。
なので、思う存分、痛い思いをして泣いてください。けれど、それは、脳の豊かな感性のための大事なエクササイズ。痛い思いをする度に、脳はエクセレントになっていきます。絶対です。

その際に、ぜひ気をつけてほしいことがあります。痛い思いをしたとき、それを他人のせいにしたら、せっかくの失敗回路消去がうまくいきません。それじゃ、何のために泣いたのか、意味がない。

なので、辛い思いをしたときは、必ず自分の責任にしましょう。
たとえ、誰かに裏切られても、「ひどい」と恨まずに「裏切らせたことが悲しい」と思うくらいの覚悟で。

その苦しみも、40歳になる頃には楽になります。失敗回路に信号が行きにくくなるからです。無駄な信号も起こりにくくなるので、物忘れが始まります。頭に浮かんだ女優さんの名前が出てこないのは、そんなこと思い出せなくても生きていけるから。物忘れは、老化ではなく進化なのです。恐れないで大丈夫。

■50代の自分をイメージして30代の混迷、40代の物忘れを抜け、50代半ばに脳は完成します。
失敗回路に信号が行きにくくなり、「自分だけの深い確信」で生きられるようになります。

このため、ちゃんと自分の傷を自分でなめてきて来た人は、人生の達人として、あらゆる場所で見解を求められ、話を聞いてもらいたい人に囲まれます。成功した多くの人が、「自分が最も大切にされたと感じたのは50代」と言います。

逆にいえば、ちやほやされてしまって、傷ついたら人のせいにしてテキトーに生きてきた人には、老いの寂しさだけがやってきます。だって、20代や30代と同じ口を利く50代なんて、うざいだけでしょう? しかも「でも、だって、どうせ、だめ」の達人にでもなっちゃった日には…。

50代、エレガントでキュートなマダムになって、若い人に知恵をあげる自分を想像してみて。そのための今日の苦しみ。そう思えば、涙も宝物。
どうか、人生の波に乗ってくださいね。

特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方
毎週金曜更新


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