人の輪に入れない時はネガティブになる… 心をラクにするアドバイス【心屋仁之助 塾】
私だけ除け者にして、いつも楽しくおしゃべりしているあのグループ。なんだか私の悪口を言われているような気がしてしまう。ああ、また。ちょっと無理して輪の中に入ってみたけど、やっぱり私がいない方が盛り上がってるみたい…。そんな証拠ばかりを集めて、苦しんでいるんです。
知っていましたか? チェリ子さんの周りの人は、チェリ子さんを受け入れたくて、待っているんですよ? それなのにチェリ子さんがかたくなに、「馴染めない自分」で居続けるから、周りに馴染めないという証拠ばかりが集まってくるんです。
人間は見たい物を見る習性があります。人はみんな、自分が見たい現実を見ているんです。
簡単に実験してみましょう。今自分がいる場所で「赤い物を見よう」と意識して、顔を上げて周りをぐるっと360度見回してみてください。さっきまでは目に入ってなかった「赤い物」がいっぱいありませんか?
それと同じことが、チェリ子さんの周りをとりまく「現実」にも起きています。チェリ子さんは「馴染めない自分」の世界を見たくて。「馴染めない自分」である証拠集めばかりしています。そして、その証拠が集まってきて「ああ、嫌だ」と嘆いているんです。
なぜそんなことをしているかというと、「人間関係がうまくいく自分」「他人と馴染めている自分」というような世界を見ると不都合なことが起こるからです。
もし、チェリ子さんが「人間関係がうまくいく自分」「他人と馴染めている自分」でいられる世界に生きていたら、今と何が違うでしょう?
おそらく、人の輪の中にぐいぐい入っていかなくてはいけなくなるでしょうね。
だって、他人と馴染めているんだから。人の輪の中にぐいぐい入っていく自分。想像しただけでちょっと怖くないですか?
やったことがないから怖い? それをしてしまったらどうなるか分からないから怖い?
いいえ。つまらない自分が露呈するのが怖いんです。