2014年8月15日 06:00|ウーマンエキサイト

日本の美意識に影響された西洋の美術~ジャポニスムの絵画たち~


ゴッホと浮世絵の共通点「装飾性の強い背景」日本美術に表現された、女性たちの親密な生活空間、つまりインテリアや子どもへの優しいまなざしは、西洋の芸術家たちの心をワシづかみしたみたいです。カサットの《湯浴み》もそうですが、ゴッホの《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》の背景の壁紙が、歌川国貞(三代豊国)と歌川広重による《当盛十花撰 夏菊》に描かれた、花火のように華やかに背景を彩る大輪の菊から影響を受けていたとは、今まで知りませんでした。しばし絵の前に佇んで、ゴッホの胸中に思いを馳せました。

日本の美意識に影響された西洋の美術~ジャポニスムの絵画たち~
(左)フィンセント・ファン・ゴッホ 《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》 1889年
Bequest of John T. Spaulding 48.548

(右)歌川国貞[三代豊国]・歌川広重《当盛十花撰  夏 菊  二代目沢村訥升、初代沢村由次郎 》安政5年(1858)
William Sturgis Bigelow Collection 11.42317


この展覧会は、世田谷美術館では2014年9月15日まで。その後、京都市美術館で2014年9月30日~11月30日、名古屋ボストン美術館に2015年1月2日~5月10日、巡回します。
傑作揃いをこの機会にぜひ!

日本の美意識に影響された西洋の美術~ジャポニスムの絵画たち~

ミュージアムショップで購入したものたち。左奥は伊藤若冲の扇子、右奥は神坂雪佳の木版摺り図案集「蝶千種」の文様を仕立てたうちわ、左手前は歌川広重の「名所 江戸百景」が描かれた箱の金平糖、中央は「華麗なるジャポニスムカレー」、同じ柄で缶入りのゴンチャロワのチョコレートと迷うが、あまりのベタさについこちらをチョイス。右手前は中川政七商店謹製「ラ・ジャポネーズふきん」



・「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展―印象派を魅了した日本の美」
・ モネ《ラ・ジャポネーズ》の修復プロジェクト最新情報

<料金>
・東京展(世田谷美術館) 一般:¥1,500/ 65歳以上:¥1,200 大高生:¥900 / 中小生:¥500
・京都展(京都市美術館) 一般:¥1,500/ 大高生:¥1,000 / 中小生:¥500
・名古屋店(名古屋ボストン美術館) 一般:¥1,300/ 大高生:¥900
※前売/団体料金は異なります。詳しくは展示会公式サイトをご確認ください。

All photographs(c)2014 Museum of Fine Arts, Boston.

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