子どもをガミガミ叱る自分とさよなら!? 「感情の断捨離」とは
■感情の断捨離をするための3ステップSTEP(1):感情を「書き出す」
まずは、自分の感情を全部書き出してみましょう。今回は「怒り」の感情を整理するための断捨離なので、「何に対して」「どのくらい」「なぜ」怒っているのか、怒りの原因となる事柄について、大きなことからささいなことまで書いていきます。この作業だけでも随分すっきりするはずです。
STEP(2):もっとも伝えたいことを「選ぶ」
次のステップは「選ぶ」です。たくさん書き出した中で、あなたがもっとも伝えたい! と思う事柄を選んでください。たとえば、「子どもが急に走り出した」ことに怒りを感じていた場合、いろいろ書き出してみると、怒ることでもっとも伝えたかったのは「急に走ると事故にあう可能性があるので危険だ」ということだったかもしれません。このように、「怒り」を通じて伝えたかった「自分の本当の想い」を選び出してみましょう。
STEP(3):言い換え方を考える
本当に伝えたいのは「怒り」ではなかったということがわかったら、最後に、その想いをどんな風に伝えたら、理解してもらえそうか、考えてみてください。
子どもや相手にとってわかりやすい言葉や伝え方を考え、その通りに実行してみましょう。
その結果、もしも相手に通じなかったとしても、そこで「何でわからないのよ!」と怒らないように。「あぁ、この言い方はわからないんだな、ほかにどう言えばいいかな」と再考してみましょう。それができたら完璧です。
「怒らないように」と、ただ感情を抑えるだけでは、自分の中に怒りがくすぶってしまい、根本的な解決にはなりません。しっかりと整理することが大切なのです。
なお、こうした感情の断捨離は、怒って頭の中でいろいろな感情や考えが渦巻いている時には取り組めないこともあります。気持ちが落ち着いている時に行ってください。
できれば30分くらいかけてじっくり行うのがお勧めですが、難しければ5分でも10分でも構いません。まずは一度、落ち着いて感情を断捨離してみましょう。