メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「両親に対する怒りを乗り越えたい」という、チロルさん(33歳・会社員)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。
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■チロルさんのお悩みネガティブを克服したくて5年ほど前から学校に通ったり、心屋さんの本を読んだりセミナーに通ったり様々なことをしてきました。そのお陰で、本当に少しずつではありますが前に進んでいるなとも思えるようになりました。
ただ、そういうことをすればするほど、いきつくところは両親。学べば学ぶほど、落ち込みと怒りがこみ上げてきて、どんどん両親のことが嫌いになってきます。そして、学びの中で気づいた私の悪いクセを目の前でされ、そしてそれを自分がやっていることに気づかず私に注意してきます。堂々めぐりで辛いです。
どのように乗り越えていったらいいでしょうか。アドバイス宜しくお願いします。
■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりチロルさん、こんにちは。ネガティブな自分が嫌で、何とか克服しようと心のことを学んで来られたのですね。その過程で、この心屋仁之助塾ページを見つけてくださりありがとうございます!
ネガティブな自分、私も大嫌いでした。後ろ向きな姿勢、何でも悪く取ってしまう考え方、悪運を引き寄せそうな口癖(笑)。直そうとすればするほど、自分のダメなところが目について落ち込み、重苦しいオーラをまとっていたのではないかと思います。
学びの中で気づいたチロルさんご自身のクセに対して、ご両親がダメ出ししてくるのが嫌なのですね。
でも、よく考えると指摘してくる本人(両親)こそ無意識にそのクセが出ているのです。
これはどういうことかというと、彼らはチロルさんに×をつけているようで、そのクセを持っている「自分自身」に×を付けているということです。つまり、あなたは悪くないのです。それをダメなことだと信じている彼らの価値観によって、自分を否定されているように感じているだけとも言えます。
とはいえ、辛いですよね。チロルさんは本当は、そこを否定せずにまるごと受け入れて欲しかったのかもしれません。
私は、ネガティブは克服するものではないと考えています。そう、本来人間はネガティブとポジティブ両方あって完璧な存在。
欠けていたり、ネガティブなところがあるからこそ、私たちはお互い豊かに関わっていけるのだと思っています。
そんな豊かさをたくさん持っている自分のことを、まずご自身が許し、受け止めることはできそうですか?
例えば、つい愛想笑いをしてしまう自分でもいいと許す…。否定的な言葉を使ってしまう自分が嫌いだけど、許すためにあえて禁止していること(たくさんグチややっかみを言うなど)をしてみてもいいですね。ネガティブは排除したり乗り越えるのではなく許し、共存するものだから。
こんな風に自分を許せて来ると、次はご両親に対しても寛容になれるでしょう。もしくは客観的に「この人たちはこれをダメだと思っているんだな」と切り離すことができます。
相手に対して寛容になれると、相手の真意がようやく見えてくることがあります。例えば今までダメ出しされていたと思っていたことが、実は両親にとって愛情表現だった、などなど。
いまチロルさんは、バランスの取れた自分になっていく途中なのかもしれませんね。どんな自分も可愛がれる豊かな日々を味わって行くことを応援しています。
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