不器用な人でも気持ちを伝えられる?【伝え方が9割】
58万部突破のべストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに、読者の皆様からのお悩みに解答していただくこのシリーズ。第30回目は、不器用な人のための伝え方を教えていただきます。
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【相談】紙で作るバラのアクセサリー、ロザフィとプリザーブドフラワーなど、手工芸の教室と販売をしています。卒業生から作品を預かって、イベントで販売もしています。お花を始めたのは震災時にお花を関東の方に頂き、感動した事がきっかけです。もっと多くの方にこの良さを伝えたいのですが、東北人は比較的言葉が足りないような…不器用な気がします。『伝え方が9割』を購読し、日々練習中ですが、今回アドバイスを募集という願ってもないチャンスを見つけたので、ぜひお願いします。
【回答】相談者さんは「東北の方は比較的言葉が足りない」とお書きになられていますが、東北の方だけではなく、基本的に日本人は人に何かを伝えることが苦手です。
いいものを作り、その商品力で勝負をしてきたのが日本人だからです。
ですが、今の世の中は、その商品がいかにいいかというところまで伝わらないと、人の購買意欲をかき立てることができません。だからこそ、伝え方をトレーニングする必要があるのです。
「伝える力」というものは、DNAによって上手い・下手が決まるものではなく、学んで練習をすれば誰もが伸ばすことが可能な力です。バラのアクセサリーやプリザーブドフラワーの作り方を学べば、次第に上達することと同じ力です。