身近な人に素直に感謝の気持ちを伝えるコツ【伝え方が9割】
58万部突破のべストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに、読者の皆様からのお悩みに解答していただくこのシリーズ。第32回目は、身近な人に感謝したい女性からの相談です。
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【相談】私は親しい人に対して素直になれません。お世話になった先生、ずっと一緒だった親友、そしてなによりここまで育ててくれた両親に感謝の気持ちを伝えたいです。しかし、改まって「ありがとう」を言うのはなんか照れくさいです。どうしたらいいですか?
【回答】相談者さんのように、「照れくさいから」という理由や、「言わなくても伝わっているだろう」という思いから、身近にいる人には「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えられない、または伝えないケースがあります。ですが、「ありがとう」は思いきって伝えたほうがいい。なぜかというと、「ありがとう」を言った回数と人間関係は正比例していて、言えば言うほど人間関係が良好になるからです。
口で言うのが照れくさいなら、メールで書くのもいいでしょう。
今回はお世話になった先生、親友、ご両親に感謝の気持ちを伝えたいとのことなので、相手別に伝える方法をお教えします。
<お世話になった先生に伝える>教職に就く人たちは、生徒に本当に感謝されているのかが把握しづらい一面があります。ですからぜひ、以下の例文のようなコトバを伝えてあげて下さい。
「先生のお陰で充実した学生生活を送ることができました。ありがとうございます」
「先生のような大人になれるよう頑張ります」
「先生のお陰でシェイクスピアが好きになりました」
ポイントは、先生が言われたらうれしいだろうというコトバをチョイスして伝えることです。ただし、嘘をつく必要はありません。シェイクスピアの例ですが、そこまで好きではなくても、「思っていたより好きになることができた」「まったく興味がなかったけど、少し気になるようになった」という、小さな気持ちを広げて伝えればいいのです。