須賀敦子全集がおすすめ! 今、改めてその世界観に注目


生前の須賀さんと親交の厚かった、写真家・文筆家である大竹昭子さんの「須賀敦子のミラノ」(河出書房新社)も須賀敦子の軌跡を、写真とエッセイでたどる名著。大竹さんが撮影した臨場感ある写真と文章に酔いしれることができます。

須賀敦子全集がおすすめ! 今、改めてその世界観に注目

「須賀敦子のミラノ」(大竹昭子 文・写真/河出書房新社)と「須賀敦子の方へ」(松山巌 著/新潮社)


しかし、作家 松山巌さんが最近上梓した「須賀敦子の方へ」(新潮社)を読まなければ、須賀敦子を再読しなかったかもしれません。須賀さんの晩年をよく知る一人である彼が、彼女とゆかりのある場所を歩きます。それは、彼女との対話だそう…。名文に心が躍ります。


須賀敦子全集がおすすめ! 今、改めてその世界観に注目

「アルザスの曲がりくねった道」取材のために訪れた、フランス・アルザス地方のコルマール旧市街で。1996年9月。夢だった小説執筆は叶わず、この1年半後に彼女は亡くなった。 撮影・鈴木力


これらの本たちで、須賀敦子と彼女の人となりに触れてみてはいかがでしょう? 生きていくことの辛さも喜びもすべて包み込む、須賀さんの懐の深さ、誠実さ、研ぎ澄まされた美意識、潤いに満ちた香りは、私たちに生涯寄り添って光を指し示してくれると思います。

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