お金と健康的につきあうには、「お金のEQ」が必要(子どもに教えたい「お金の知恵」特集5)


■「お金のEQ」を高める4つの方法「お金と健康的につきあう感性を育むために、普段からできることを4つお話ししましょう。できそうな項目からぜひ、やってみてください」

(1)お金に対する感情に意識を向ける
普段あまり意識していないが、私達はお金をもらったり使ったりする時に、さまざまな感情を抱いている。お金のEQを高めるには、日常でお金と接するときに、まず自分が何を感じているのか知ることが大切だ。

「お金を使う時に自分がどう感じるかを、書き出してみるといいでしょう。ドキドキするのか、嬉しいのか、嫌な気持ちになるか、不安な気持ちになるか。それにより、あなたの抱いている感情とお金の関係がはっきりするはずです」

(2)お金にまつわる過去の痛みを癒す
過去を振り返ってみると、お金にまつわる印象的な出来事を、いくつか思い出せるはず。

「たとえば、欲しかったおもちゃを買ってもらえなくて、悲しかった記憶を思い出したとしましょう。当時の両親は、経済的に苦しかったからおもちゃが買えなかったのだと、今の大人のあなたなら理解ができるはずです。
我が子の望みを叶えられなかった両親の悲しみまで感じることができれば、あなたの痛みも癒されます」。

お金にまつわる過去の痛みを1つずつ癒していくと、不思議と今の経済状況まで好転することもあるそうだ。

(3)お金抜きで物事を考えてみよう
私たちは、何かやりたいことが思い浮かんでも、すぐに「お金がないから無理だ」と考える。「でもお金の問題を抜きにして、やりたいこと実現する方法を考えてみると、案外、可能性があるものなんです。たとえば“子どもを私立の学校にいれたいけれどお金がない”と思っているなら、その事実を周囲に話してください。すると、祖父母などお金を持っている誰かから、お金が回ってきます」

お金を介さなくても望みが叶うということを知れば、お金に依存する気持ちが減っていく。そしてお金から自由になると、逆にお金が流れてくる。

(4)最高に豊かな人のように行動する
自分が、幸せなお金持ちになったつもりで、毎日を送ってみる。
買い物をしたり、仕事をしたりしているときに、幸せなお金持ちであれば、どんな気持ちなのかを想像して、幸せなお金持ちの気分で行動する。

「たとえば、コンビニで100円寄付してみるのもいいでしょう。その100円を100万円と思ってもいいのです。バカバカしいと思うかもしれませんが、続けていくうちに、幸せで豊かな人が持つ雰囲気を、少しずつ身につけることができます」

そして、これまで感じていたお金のストレスや不安が、ぐっと減っていることに気付くはずだ。

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