猫がとりもつ大人の恋! 『素晴らしき日』【映画ライター渡まち子の猫目線レビュー】
◆この映画の猫ポイントはここ! 画像:(c)WunderBild – Fotolia (写真はイメージです)
この映画で、子どもたちと共に、恋のキューピットを務めるのが猫。ジャックの娘マギーは、大の猫好きです(マギー愛用の猫型リュックがカワイイ!)。物語の途中でマギーが迷子になるのも、グレーのキジ猫を追いかけてしまったから。
そこから大騒動が始まるのですが、この猫の子どものうちの1匹はボブと名付けられて、ジャックとマギー父娘に引き取られることに。離婚後、女性とのつきあいは火遊びばかりだったジャックが、ペットの子猫を飼うことになる展開は、彼がやがて良き家庭人になることを暗示しているのでしょう。
さらにこの映画には、ユニークな猫の登場場面が! ジャックの上司は、なんと、会社のデスクの引き出しの中で猫を飼っています。長毛のキジ猫で、名前はロイス・レーン。
新聞社内を自由に歩き回っているこのニャンコ、あろうことか、メラニーの息子のサムの金魚を食べてしまった(!)ようなのですが、このことが、ジャックがメラニーの家を訪問し、ついに2人が結ばれるきっかけとなっていきます。
金魚にはホントにお気の毒ですが、猫らしいエピソードで恋愛の手助けをする、最高の名脇役でした。