恐るべし猫ネットワーク! 大人気児童文学の映画化『ネコのミヌース』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー9】

◆この映画の猫ポイントはここ!
恐るべし猫ネットワーク! 大人気児童文学の映画化『ネコのミヌース』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー9】

(c)Kirill Grekov(写真はイメージです)


ミヌースは、もともと、全体に白っぽくて耳の部分だけが少し灰色の猫ですが、物語の中ではほとんど人間の姿です。それでも本物の猫たちとはバッチリ話が通じるので、街の噂話や情報に精通している猫のネットワークを駆使して次々に特ダネをゲットするのが痛快!たくさんの飼い猫、ノラ猫たちが、毎晩、集会を開いては、おしゃべりに興じているなんて、考えただけでも楽しくなりますね。

猫たちが結束して懲らしめるのは、動物愛護団体の会長でありながら実は動物嫌いの工場主。自分の私利私欲のために動物を利用しようとしていることを知って怒った猫たちは、俳優顔負けの“演技”で悪者をやっつけてしまいます。大活躍のあと、ミヌースは、猫に戻るか人間のままでいるかの選択を迫られることに。自由を愛する猫の素晴らしさと、人間として愛し愛される喜びの両方を知ったミヌースの決断とは…? それは映画を見て確かめてくださいね。

それにしても恐るべし、猫ネットワーク!この世に猫が知らないことなんて、何ひとつないんじゃないかしら? この映画を見た後は、猫の前で、もう内緒話はできませんよ!

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