今日のランチから早速実践! パスタの食べ方で相手に好印象を与える方法
友だちに紹介してもらった人と初デートに行ったときのことです。評判のバーへ行き、豪華なおつまみを楽しんでいました。が、相手は1品1品食べ終わるごとに、歯につまったものをせせるクセがありました。これもマナーのうちなのか?と内心驚きつつ、最初のうちはがまんしていた私ですが、1時間くらいでギブアップ。「飲み過ぎて気分が悪い」と言い訳して先に家に帰りました。
(c)StefanieB. - Fotolia
テーブルマナーは自分だけのものではなく、周りの人にも楽しく食事をしてもらうためにあるものです。ここでは、イタリアの人々から学んだ、美味しい食事と一緒に素敵な雰囲気を味わうためのテーブルマナーについてご紹介します。
1.スパゲッティをきちんとフォークにからめる知人とローマのレストランに入ったときのことです。
店内は観光客半分、地元の人半分でなかなかにぎやか。二人で前菜と肉料理を頼み、たわいない話をして待っていました。ふと横を見ると、衝撃の光景が目に飛び込んできました。女性2人連れの観光客が、口の中に収まりきらない多量のパスタを、途中で噛み切ってお皿の上に落としながら食べていたのです。
「食べ方が汚すぎる」「見たくないのに見える」とグチる彼をなだめるのが大変でした。長いパスタは、「麺を全部フォークにからめとってから口の中に入れる」がマナー。麺の種類によってまちまちですが、スパゲッティ程度の長さであればフォークで3本ほどすくった後、フォークを立ててすくった麺をすべてまきつけてから食べるのがよいでしょう。この方法なら、トマトのパスタでもソースが服にとびはねることも少なく、スマートにいただけます。
2.パンでお皿をぬぐわない知人カップルにシーフードレストランへ連れて行ってもらったとき、彼らがパンでソースをすくって食べないのに気がつきました。普段彼らのお宅にお邪魔するとき、二人とも「キッチリとソースをぬぐう」のを見ていたので、このとき私もいつも通りにお皿をぬぐっていたのです。これはTPOを選ぶ食べ方だと気づいたときは遅く、自分のお皿だけが妙にピカピカに。恥ずかしくてしかたありませんでした。
イタリアの食事には必ずパンが添えられます。メインディッシュでもパスタでも、ついついパンにソースをひたしソースを最後まで味わいたくなるものですが、あまりお行儀のよいことではありません。家でやるならともかく、外でやることではないようです。ソースが残ってももったいないとは思わず残し、お皿を下げてもらいましょう。