「サクラサク」で慌てない、奨学金の基礎知識(その2)
■奨学金の種類(3) 教育ローンという選択大学の入学金を支払う時期にお金の準備が間に合わない、という時は、教育ローンという手があります。奨学金と異なり
・返済義務を負うのは保護者
・審査が通れば一括で支給される
ことが特徴です。
国の教育ローン、民間の教育ローン、大学の提携教育ローンなどがありますが、いずれも成績は特に審査の対象になりません。
国の教育ローンの場合は所得制限があり、家計の状況により支払い期間も選べます。ただし、連帯保証人、または財団法人教育資金融資保証基金による保証も必要となります。
民間の場合は保護者の返済能力が審査の際に重点的に見られること、そして、比較的融資限度額が大きい反面、国の教育ローンに比べ金利が高いことに注意しましょう。
ポイントとしては、「貸与型の奨学金」と「教育ローン」の場合はいずれも借金であるということです。入学金のような大型出費の場合、できれば事前に準備しておくのが一番ですが、事情によって間に合わないこともあるでしょう。
もし「間に合わなかった」という時も、「奨学金や教育ローンで借りればいい」と安易に頼るのではなく、学びの機会を得たことに感謝し、一生涯散らない花を咲かせていけるようなライフプランを考えるきっかけにしましょう。