海外では当たり前! 春に大掃除をやるべき驚きの理由とコツ
「大掃除=年末」と、ほとんどの人が思っているはず。しかし、年末に大掃除をするのはどうやら日本ならではの考えのようです。なんと海外では「春」に大掃除をすることが常識になっています。その理由を知ると、これからの季節には菌に打ち勝つ「菌勝」がいかに大切かがわかります。
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■海外が春の大掃除をするのはなぜ? 欧米で春に行われる大掃除は「スプリング・クリーニング」と呼ばれていて、一説として、冬に暖炉で薪を燃やして発生した、家中に溜まったススを落とす目的があると言われています。また、春の大掃除はほかにもたくさんのメリットがあるようです。
・暖かい時期に窓を開けて換気をしながら掃除ができる
・冬は冷たくて嫌になる水洗いがラクになる
・気温が低いと油汚れが落ちにくいが、春は汚れが落ちやすくなる
・花粉症や梅雨のカビ対策になる
・菌が増殖しやすい梅雨時期に向けて除菌対策になる
とくに注目してもらいたいのは、最後に紹介した「除菌対策になる」というポイント。
■春は菌の増殖スピードが速い近畿大学農学部教授、坂上吉一先生によると、「春は冬と比べて菌が増える季節」とのこと。
菌が増えるには温度と湿度の上昇が重要ですが、春先は20度台の気温になるので、菌は速いスピードでどんどん増殖しているのです。
また、「菌が増えるには栄養源も必要」と坂上先生は言います。菌が増えやすい栄養源のひとつとして挙げられるのが、人間のフケ、汗、アカなどが付着した布製品の汚れです。冬よりも汗をかきやすくなり、細胞も新陳代謝をしやすい春の方が活発になります。菌がぐっと増える梅雨前に、菌の増殖に必要な栄養(汚れ)を除去しておくと、梅雨の除菌対策として効果的だということです。
■春は菌との接触が増加する時期春は、レジャーにも最適! 人が集まる場所に出向くことも多いと思います。ただ、人との接触が増えるということは、菌との接触が増えるということ。また、人と関わることが多くなるだけでなく、動植物の活動が活発になることも菌の増える理由。
菌が知らない間に衣服について、家の中に持ち込まれているケースが増えるのも春ならではなのです。