センスは言葉遣いに表れる。「大和言葉」でやわらかな印象をアピール
高橋さんのオススメは、「メールのやりとりの中に“心待ちにしています”と使ったり、褒められたときに“お買い被りを”と返したり、ご協力ではなく“お力添え”、ご心配ではなく“お心遣い”といった表現を使うこと」だそうです。女性らしさをアピールしつつ、知的で落ち着いた女性らしい雰囲気が醸し出せそうな気がしますね。「新しい言葉を仕入れる感覚で読んでいただき、自然と大和言葉を身につけてみては?」と高橋さんは提案します。
出版元である東邦出版では、「大和言葉」を使ったLINEスタンプも制作中とのこと。“しばしお待ちを”などというスタンプを、遅刻しそうなときに送れば、相手の機嫌も悪くならずにすむかもしれません。
ステキな「大和言葉」を上手に取り入れられるようになれば、微妙なニュアンスを伝えたり、表現の幅を広げたりできて、コミュニケーションも円滑にとれるようになります。
言葉は時代とともに移り変わるもの。「最近、古民家をリノベーションしておしゃれなカフェにするのが流行っていますが、同じように大和言葉も言葉のリノベーションをして、おしゃれの一環として楽しんでみて」と高橋さん。そんな視点で『日本の大和言葉を美しく話す』を読んで、「大和言葉」を生活に取り入れてみるのもよさそう。ワンランク上の言葉美人になれそうです。
『日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現』(高橋こうじ著/東邦出版)