へなちょこテディベアがかわいすぎて癒される! 新着チェコ映画『クーキー』に大注目

森の中に差し込む太陽の光は常に変化します。そのため、ロケの用意ができたらすぐにパペットを動かす、連日それを繰り返して各シーンを撮影していきました。しかし、季節が冬になった時、森にはすでに十分な太陽の光が差し込まなくなっていました。また、木々まで覆い尽くすような一面の雪が必要でした。

へなちょこテディベアがかわいすぎてマジ癒される! 新着チェコ映画『クーキー』に大注目

(c)2010(c)Biograf Jan Svêrák, Phoenix Film investments, Ceská televize a RWE.


クーキーはおとぎ話。すべてのシーンを童話のような世界にしたいと考えていました。もし、おとぎ話に出てくるような木が森にあったなら素晴らしいのですが、実際には完璧な木一本を探すのも大変。ですから、撮影はチェコ中を移動しながら行いました。


最初は、いつも撮影を行っている6名のクルーでやろうと考えていました。しかし最後には60人ものチームになってしまいました。ついにはこの映画撮影はこれまでもっとも大変だった私の作品『ダーク・ブルー』の3倍もの特殊効果を使うことになりました。

当初は、CGを使うのはパペットを動かしているワイヤーを消すくらいだと考えていました。しかし、実際には各ショットを合わせる際にも使うこととなり、森の中で撮影したシーンとスタジオの中でグリーンバックを組み合わせたりしました。

へなちょこテディベアがかわいすぎてマジ癒される! 新着チェコ映画『クーキー』に大注目

(c)2010(c)Biograf Jan Svêrák, Phoenix Film investments, Ceská televize a RWE.


リス、ハリネズミ、小鳥、キツネ、蝶、トンボ、ハチ、ハエ、犬などたくさんの動物たちとの撮影を行いましたが、彼らとパペットとのシーンをリアルなものにするためにもCGが役立ちました。撮影の時は、彼らが私のイメージに合うように動いてくれるまでスタッフは何時間も待ち、辛抱強く記録してくれました。

森の中で撮影をしながら、子供の頃に遊んでいたときの感覚に似ているなとぼんやり思っていました。
コケの上に寝転んでパペットで遊ぶ…。100日間もそんな遊びを繰り返していたような気がします。

(c)2010(c)Biograf Jan Svêrák, Phoenix Film investments, Ceská televize a RWE.

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監督の少年時代の思い出、さらには子どもたちに捧げる物語として、ちょっと奇妙だけれども愛らしい映画に仕上がりました。世界一へなちょこなテディベア『クーキー』に注目大です。

映画『クーキー』は8月より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
公式サイト
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