魅惑のインドで繰り広げられるドラマと、心に響く言葉たち▼マリーゴールドホテルで会いましょう
監督: ジョン・マッデン
出演:ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソン
イギリス人の熟年男女7人が、インドの豪華リゾートホテルで魅惑の日々を…という謳い文句に惹かれて来てみたら、将来、豪華になる“予定”の個室に扉もないホテルだった…という地味~な設定なのですが、これが予想を裏切るおもしろさ!
インドの異文化の渦に飛び込んで、違和感からすぐイギリスに帰りたいと嘆く人、あちこちを訪れて現地に溶け込もうとする人、インドに特別な思いを持つ人など、7人の反応は様々。これって、私たちの普段の生活にも当てはまりませんか? そして、初めての長旅だけれど「何事もチャレンジ! 何事も楽しまなければ!」という姿勢を持つ主人公イヴリンを、オスカー女優の
ジュディ・デンチが好演。悲喜こもごもが織り成されます。
それぞれのドラマと、インドの光、色彩、動物、すさまじい数の人々、子供たちの笑顔などが交じり合い、
「“生”を権利ではなく、恩恵と思うインドが心に響いた」と語る登場人物の言葉がそれこそ心に響いたり、同じく
「リスクを嫌って冒険を避ける者は何もせず、何も得ない」という言葉に考えさせられたり。インドは、“インドに呼ばれた人しか行けない”…と聞いたことがありますが、この映画を観て、初めて行ってみたくなりました。