将来子供にバカにされる!? ママのITリテラシー問題
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学生時代からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代のことを、「デジタルネイティブ世代」と呼ぶそうです。
今の子どもたちは、学生時代どころかそのもっと前、物心つく前からスマホやタブレットといったデジタル機器に触れているので、完全なるデジタルネイティブ世代といえます。
ところが、そのデジタルネイティブを育てている親世代のITリテラシーはどうでしょうか? 「パソコンは苦手で触れない」「テレビの録画もできない」という人も少なくないのでは? もしかしたら、このままでは、将来子どもにバカにされてしまうかもしれませんよ。
今回は、そんなママ世代の危ういITリテラシーを、実例を交えてご紹介します。
スマホのアプリ、自分でインストールできますか?
Aさんがスマホのアプリを使って、美容院を検索していたところ、それを見ていた友人のBさんが「それ、便利そうね。私もそろそろ髪を切りたいなぁ」と、話しかけてきました。そこでAさんは「このアプリを入れれば使えるよ」と、自分の使っているアプリを紹介したのですが…その後のBさんの反応にびっくりしたそう。
「あ~、私、アプリ? 自分で入れられないのよね。
後でパパにやってもらうね。教えてくれてありがとう!」
アプリをインストールできない…? アプリのインストールは、スマホ操作の基本です。それができないということは、自分のスマホを自分で管理できないということ。セキュリティ面から考えても、危険な状況といえるでしょう。
使っているブラウザは「Yahoo!」?
小学校4年生の息子さんがいるCさんは、同じクラスのママ、Dさんに「パソコンの履歴を見る方法」を尋ねられました。どうやらDさん、息子さんがエッチなサイトを見ているのではないかと疑っているようです。
Cさんは、Dさんとの会話から「パソコンの履歴」というのが「Webブラウザの履歴」であると判断し、その方法を教えようとしました。履歴の確認方法は、ブラウザによって異なります。
そこでCさんはDさんに、ブラウザの種類を尋ねました。すると、Dさんからこんな答えが返ってきて、Cさんは何と言おうか迷ったそうです。
「インターネットを見る時に使っているもの? Yahoo!よ!」
Cさんは一瞬、Yahoo!が新しいブラウザを出したのかと思ったものの、即座に「これはホームページに設定しているサイトのことを言っているんだな」と判断。そして、ここまでの会話におけるDさんのITリテラシーから、使っているブラウザを推測して、履歴の確認方法を教えたのだとか。