イタリア人に学ぶ “寝る前の10分間”で人生を変える方法
2. ぬり絵で頭をリフレッシュ
デザイン関係の仕事をしている知人男性は、数年前に自分のミスでプロジェクトを大幅に変更するハメになったことがあります。
「人生であれほど落ちこんだことはない」と、長期にわたってスランプに落ちてしまいました。家に帰っても仕事とプライベートのスイッチをうまく切り替えられず、体調を崩しがちだったそうです。
そんな彼を復活させたのは、クリスマスの日。
「姉夫婦の家でパーティをした。彼らがディナーの用意をしている間姪っ子の相手をしたのがきっかけだよ」と語る彼。そのときにふたりが一番熱中したのがぬり絵でした。
「色鉛筆で好きなようにぬっていくのが楽しくてね。
子供のころにかえったみたいだった」と、思わず熱中してしまったそうです。
家に帰ってから本棚のマンガを引っぱり出し、1ページだけ色鉛筆でぬってみたところ「色を選ぶ、自分の手を動かす、配置やバランスを考える。単純に見えるけれど、ちゃんと考えないと気に入った仕上がりにはならない」と、ぬり絵の奥深さに気づいたといいます。
それをきっかけに「寝る前10分間だけベッドでぬり絵をする」ことを習慣づけたところ、「無心になれるから、頭がリフレッシュできる。寝つきもよくなった」と効果を実感。
おかげで1か月ほどでスランプから脱出し、以前よりも順調に仕事を回せるようになりました。
今はさらに「起きて歯を磨いている間、昨夜ぬった絵を眺める。この色は仕事のあの部分で使えるな、ここで応用できるな…と、アイデアがわいてくるよ」と朝もぬり絵を活用しているとか。
「眠っているときに体は作られる」と言いますが、それは心に対しても言えるのかもしれません。
寝る前の短い時間、体や頭にちょっとした刺激を与えることが、身も心もブラッシュアップする秘けつのようです。イメージした自分に変身できるよう、できることから始めるのもよさそうですね。
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