読んだら旅に出たくなる、街の魅力に惹きこまれる本3冊
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いわゆるガイドブックとはひと味もふた味も違って、旅そのものへの憧憬をかきたて、心を自在に羽ばたかせてくれる魅力的な本を、3冊ご紹介しましょう。わざわざ休暇をとらなくても大丈夫。今すぐ旅立てますよ。さあ、行ってらっしゃい!
「北欧とコーヒー」が連れていってくれるお洒落な北欧巡り
「北欧とコーヒー」(萩原健太郎著、青幻舎刊)
表紙のきれいなブルーが目に留まり、書店で思わず手に取ったら、中身が濃くておもしろく手離せなくなりました。著者の萩原健太郎さんは、デンマークに留学経験もあるライター&フォトグラファー。北欧デザインに心惹かれたことが、出合いの発端だそうです。
写真提供/Henning Trollbäck(ヘニング・トロールベック)さん。 本書の「北欧・コーヒーを愛する人たち」の章に登場する、ストックホルム生まれのイラストレーター、ヘニング・トロールベックさんの朝は、愛用のスティグ・リンドベリのコーヒーカップに注いだコーヒーとともに始まる。
「なぜ、ヨーロッパの辺境から、世界中の人々に愛されるデザインが生まれたのか。
写真提供/Anna Irinarchos(アンナ・イリナルコス)さん。 同じく「北欧・コーヒーを愛する人たち」に登場するアンナ・イリナルコスさんは、友人のリサ・ヴィデンさんとデザインデュオ「ウィス・デザイン」を主宰するデザイナー。お気に入りのカップは、ロールストランドの「Mon Amie」。
カフェ、雑貨、ムーミン…、一杯のコーヒーから見えてくる北欧のライフスタイルが楽しい! 感激したのは「フィンランド映画とコーヒー」という章。アキ・カウリスマキ監督の「街のあかり」やクラウス・ハロ監督の「ヤコブへの手紙」など、映画の中のコーヒーを飲むシーンから、彼らとコーヒーの関係を味わい深く描き、芳しい余韻を残します。
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