「イライラしていたときにした仕事で周りに迷惑をかけ、給料の査定にまでひびいてしまった」と嘆く男性の書きこみを、インターネットの掲示板で見ました。
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イタリアにいると、感情にまかせてやっつけ仕事をしている人を多く見かけます。あとで自分の首をしめることになるのに、なぜ気づかないの? と思うこともしばしばです。
自分の感情は人に伝わり、それがやがて自分にかえってくるもの。どうせなら、笑顔やよろこびが伝わるように過ごしたいものですよね。
ここでは、そんなイタリアの人たちが実践した「イライラを解消するためのコツ」についてご紹介します。
1.ガムを一気食い
管理職として忙しく働いている知人男性と久しぶりに会ったときのことです。彼が自分の車で友人と私を送ってくれている途中、事故渋滞に巻きこまれました。
周囲の車が一斉にクラクションを鳴らしてイライラアピールをするなか、彼はなぜかノーリアクション。
ふと運転席を見ると、モグモグと口を動かしています。「どうしたの?」と話しかけても返事はなし。落ちついたころにようやく「ごめん、口のなかのガムがやわらかくなるまで話せなかった」とかえってきました。
「イラついたときには、口のなかにガムをたくさん放りこんでかみまくる」のが彼のイライラ解消法で、出かけるときは必ずガムの箱を持ちあるくそう。最初はチョコレートスナックなどの食べ物でまぎらわしていたものの、半年で7キロ太ってしまったことからガムに切りかえたといいます。
「イライラして集中できないときや、周りに当たりちらしそうなときには、ガムを7、8個口に入れて、一気にかむようにしているんだ」とのこと。やわらかくしようとかむのに集中している間に、イライラもおさまるそうです。
「やっかいなクライアントと商談があるときなんかは、とくに効果があるよ」と語っていました。