フランス人を魅了! りんごの町「山形県朝日町」の“飾らないおもてなし”
地域のブランディングの効果また朝日町は地元のブランディングにも力を入れている。人気のブランド戦略の専門家、村尾隆介氏には2年間のプロジェクトで朝日町に暮らしてもらい、「朝日町丸ごとブランド化」の目標の元、数々の新しいブランド戦略、無料の勉強会など町民のモチベーションを高めて来ていました。その結果、町民全員が「ポジティブな自信」を持ったプレイヤーになったのではないかと強く感じました。
フランス人視察団参加者と朝日町をブランディングで活性化させた村尾隆介氏(中央右)とミッシェール
そして地元では当たり前のことが外国人には新鮮な驚きにつながります。フランス視察団はりんご農家でりんごもぎ体験のほか、その生産方法などにも自国との大きな違いを感じたようです。
熱心にりんご生産者からりんごのもぎ方や日を当てるコツを聞くフランス視察団の方々。朝日町では全国に先駆けて、りんごに袋をかけずに太陽をたっぷり浴びることでより糖度が高く蜜入りになる「無袋(むたい)ふじ」に取り組みました。
中でも最も驚いていたのが
「玉まわし」というりんごを一個ずつ太陽に当たるように日陰になっている面を表に出す作業。りんご一つ一つにこれだけ根気良く手を掛けるということ、食べた時の瑞々しさ、バランスの良い甘さと酸味、そしてサクッとした歯ごたえに感激の声が上がっていました。
駅もない、バスも少ない、観光客には不便な場所だけれども、その不便さを超えた温かさや心が通ったおもてなしがありました。これからも地方の挑戦から目が離せません。
長野県小諸市、11月中旬頃紅葉が見頃に