明日から実践できる! 人生を変える上手なお金の使い方
お金を賢く使うために、何かの商品・サービスを購入するときは、「この行為は自分にとって、どんな意味を持つのだろう?」と問いかけてみることを意識したいものです。
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■お金を使うとき、投資と浪費について意識する
私たちは商品やサービス(モノ)を購入するとき、モノとお金とを交換しています。
このとき、モノに使われるお金は、これからの自分に役立つ「投資」としてのお金と、今だけ役立つ「浪費」としてのお金にわけられます。
私たちの生活には、これから使うお金が投資になるか、浪費になるかを判断する瞬間が、実はたくさん隠れています。
どうせお金とモノとを交換するならば、満足感を得られ、投資となる選択をするのがオトクというもの。感情面と金銭面の、対費用効果の点から投資と浪費の違いについて考えてみましょう。
人がモノを購入するときには、必ず感情もセットで手に入れています。その感情がプラスで日常生活によい影響をあたえるならば、金銭の価格にかかわらず、そこで使ったお金は投資であるとみなします。
たとえばバーゲンで二人の女性が洋服を買ったとしましょう。Aさんは半額にひかれて購入しました。しかし、洋服のデザインが気に入らず、結局一回も着ずに終わり、後悔だけが残りました。
対してBさんは今まで着たことがないデザインの洋服に、半額なので思い切って挑戦しました。
丈が短すぎて数回着ただけで終わりましたが、いろんなデザインの洋服を着こなせる自分に気がつきました。そのことでセルフイメージが上がり、行動も前向きになりました。
この場合、金額だけを意識したAさんはお金を浪費したことになります。しかし、金額だけではなく、新たな自分の可能性を発見したBさんは、お金を投資したことになります。
では次に、セミナーを例に投資と浪費について考えてみましょう。
■「3万円のセミナーと3千円のセミナー」自分にとって投資につながるのはどちら?
無料で学べるセミナーは、真剣に受講しないため身につかないと、よくいわれます。それでは金額に違いのあるセミナーの場合はどうでしょうか?
高額セミナーの方が身につくのならば、3万円と3千円とでは価格が高いセミナーの方がよいということになります。
しかし、この問いかけに正解はありません。どちらにお金を使うのが投資となるのかは、その人の意識により変わってくるからです。
確かに高額のセミナーは、元を取らねばという気持ちが、学ぶ意欲を高めます。ところが、セミナーを受けても、その内容を理解せず、習ったことを実行しなければ、ただの自己満足で終わります。
逆に低めの価格設定のセミナーであっても、自分が興味のある分野の知識を学べ、その知識を実際に活用できているのであれば、お金を投資したことになります。
セミナーを受講する際には、内容と価格設定だけにこだわらず、交換したお金を回収することも忘れずに意識しましょう。
セミナーを受講したことで仲間と出会えた、習ったことを仕事に応用したら売り上げがアップした、など感情面、金銭面で何らかのカタチでお金が回収されれば、セミナー受講は自分にとって投資であったといえます。