“香り”で記憶や時間をコントロール!? 「お香」活用法
近年「香り」は、人間の身体に多くの効果をもたらすことが科学的に実証されつつあります。そんな中、様々な香りのグッズも多く見かけるようになりました。今回は香りの中でも和の香り
「お香」についてご紹介しましょう。
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シェイクスピアと香りと科学香りは感情や行動を司る
大脳辺縁系に
直接働きかけて、様々な効果を与えているということが研究によりわかってきました。ウィーン大学の研究によると、歯科医の待合室でオレンジの精油の香りを患者に嗅がせたところ、女性患者の不安感が少なくなったという結果が出たのです。
また、イギリスのノーサンブリア大学の研究によると
ローズマリーのアロマオイルを嗅いだグループが、そうでないグループに比べて長期的な
記憶力がおよそ60%から75%ほどアップしたというから驚きです。
ローズマリーと記憶の関係は古く、古代ギリシャ時代に遡ります。頭脳を明晰にし、記憶力を伸ばすはたらきがあると信じられていました。
また、シェークスピアが書いた
「ハムレット」の中でも、オフィーリアが、ローズマリーを持って語る場面があります。
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OPHELIA
There's rosemary, that's for remembrance;
Pray you, love, remember.
(Hamlet, Act 4. Scene 5. by William Shakespeare)
オフィーリア
ほら、ローズマリーがあるわ 思い出のためにですって。
ねえ、だからお願いあなた、わたしを忘れないで。
(ウィリアム・シェイクスピア 『ハムレット』 第4幕第5場)
ローズマリーの香りの効果は古くからの言い伝えでしたが、科学的にも立証されたとても良い例です。