そろそろ4月の転職を考え始める時期。目標に向かってステップアップする転職はいいけれど、逃避型の場合は「転職」が「転落」の始まりになるケースも。
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そこで今回は、不幸な転職を避けるためのセルフチェック法やワークを紹介します。
■環境や人のせいにしていないか、自分が変わる気があるか
将来のキャリアアップや夢への挑戦、自分の価値観や仕事観に合う職場に移るため、そんなポジティブな動機ならもちろんOK。
しかし転職の理由を無理に後付けしているようなら、再考すべき。特に現実逃避での転職は危険です。
自分はそのままで、周りを変えることで解決しようという考えは、転職ジプシーを生むパターン。
転職先での抱負より現状への不満が多いなんてことはありませんか?
特に人間関係の問題やストレスを抱えている人の転職は対処療法になりがちです。
自分自身に根本的なコミュニケーションの問題があるのに、それに気づかず周りのせいだと思い込んでいる場合があるので要注意です。
■今の職場で得たもの、成し遂げたことは十分か?
転職を考えるにあたり、自分自身がどのぐらいそこで成長できたかを振り返ってみましょう。
- 今の会社で成長を実感できたと思う点
- そう思った背景、根拠となる出来事
これをセットで書き出してみましょう。
客観視してみて、その成長に納得できればOK。
しかし学びが足りないと感じたり、そもそも書く手が止まってしまう場合は、まだそこで学ぶべきことがあるかもしれません。
■仕事を通して達成したい事、得たいものが明確か?
仕事観を考えるとき、何があれば満足できるのかを改めて見つめ直してみましょう。
「これまで自分が輝いていた時」を思い出してください。仕事や会社での思い出だけではなく、子供時代や学生時代のことでもOKです。
いくつでも、思い出せる限り書き出してみてください。
そして、その時に自分が
- どんなふうに輝いていたか
- どんなことをしたか
- どんな気持ちでいたか
- 周りとの関係はどうだったか
などをブレークダウンして、どんどん書き出していきます。
例えば、「高校の部活で、最後の試合に勝ったとき」という思い出があったとします。
「補欠だったけど、レギュラーが力を発揮できるように練習方法を工夫した」「その提案が顧問に褒められて、皆も取り入れるようになってうれしかった」などと細かく分類していくイメージです。
このようなワークを通して、「試合に出ることより、自分のアイデアが認められたことがうれしかった」という思い出から、
「チームに影響を与えたり、結果を出すための工夫が好き・得意」といった価値観や自分の強みに気づくことができます。
転職先でのアンマッチを避けるためにも、自分自身をしっかり把握することが大切です。