ビジネスシーンでも意外と出番の多い一筆箋やメッセージカードは、さらっと個性をアピールできるツールでもあります。
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そんな普段からちょくちょく使う紙モノは、自分の気に入ったものを使いたいですよね。奥が深い紙の世界を、すこしご紹介します。
■思いついたときにさらっと。バッグに忍ばせておきたい一筆箋
ふとしたときに、ちょっとした気遣いや気持ちを添えることができる人ってステキです。そんなときのために一筆箋をバッグに忍ばせておくと、かなり便利に使えます。
バレンタインデーも間近に迫り、気持ちをうまく伝えるワザについて、考えをめぐらせる人も多いのでは。
一筆箋はプレゼントに添えたり、メールで済ませたくないお礼など、さらにビジネスシーンにだって使えます。
いちばんありがたい点は、「そんなにがんばって文章を書かなくても、サマになる」というところ。手紙となると、目上の人へ送る場合は特に、書くのにけっこう時間がかかります。
時候のあいさつなどもなかなか面倒…。しかし、一筆箋なら書ける文字数が制限されているので、そこは省略しても大丈夫。
簡単なメッセージでも十分、気持ちが伝わります。一筆箋はかしこまったものではなく、短い文章で意味や気持ちを伝えることが用途なのです。
<一筆箋の書き方の一般的な流れ>
- 宛名をフルネームで書く。
- かんたんなあいさつ(例:いつもありがとうございます)。
- 本文(例:先日いただいた資料、とても参考になりました)。
- 結び(例:またお目にかかれることを楽しみにしております)。
- 丁寧にするなら封筒に入れて渡す。
簡単ですよね。一筆箋は現代のコミュニケーション手段としてかなり魅力的なツールなのです。
目上の人、後輩、男女問わず使えるのもありがたいところ。老舗の文具店や雑貨屋さんで比較的お手軽に手に入れられるのもうれしいですね。
■活版印刷の魅力にうっとり…。自分で印刷しちゃうのもあり
コミュニケーションツールの多様化が進んだ現代だからこそ、手ざわりのある紙の価値が貴重に感じませんか?
そんななか、じわじわと人気なのが活版印刷。カードや名刺など、自分で印刷できるキットなんかもあるんだとか。
つくり方は簡単。パソコンで作成したデータから樹脂版をつくり、それをもとに1枚1枚ローラーで刷っていくだけ。
また、印刷所でワークショップが開かれたり、見学会が開催されたりと、活版印刷ファンは着々と増えているもよう。
愛情と高い技術によって積み重ねられてきた、歴史ある活版印刷が、わたしたちにほっとできるようなやさしさを感じさせてくれるのでしょう。
■万年筆でメッセージカードが映える
一筆箋や手書きのメッセージは、コツをおぼえればメールやラインなどよりラクかもしれません。
ずるずるやりとりが続かないので、へんに相手に気を遣うことのないツールともいえます。
せっかくなので、お気に入りの筆記具も手に入れたいと思っている人へおすすめするモノは、万年筆。
インクを変えたり、手入れをしたりという手間は多少かかりますが、その手間にハマる人が続出だとか。
見た目の印象もやはり普通のペンとは全く違い、にじみや書いたときの勢い、深みが伝わります。