国内のランニング大会に参加し、そのつど目標をもって走っているランナーは多いでしょう。
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そんなラン活ならぬ、ラン濶(かつ)が、今密かなブームになっているのを、ご存じでしょうか?
■ラン濶ってなに?
「濶」(かつ)という字は、広大な心という意味。
「活動」「活躍」などの言葉を使う「ラン活」は、ランナーにとって素晴らしい表現方法。しかし、自分に向き合う、がんばるラン活は少しお休みしましょう。
ゆるやかに時間が流れる異国で、笑顔を絶やさず走ること、それが「ラン濶」。はじめての人でも、気軽に取り入れられるのがポイントです。
■マラソン大会情報
海外旅行と同時にランニングも楽しもうというのが、ラン濶では鉄則。旅行会社もランニング大会のツアーを、たくさん売り出しています。
2016年に海外で開かれる、マラソン大会をいくつか紹介します。
・ビッグアイランド インターナショナル マラソン
ハワイ島・ヒロで2016年3月20日に開催。美しい滝や、溶岩のあるビーチを見ながらラン濶が可能。
フルとハーフの他、5kmランアンドウォークがあります。
旅行会社はスタート地点に近いホテルの手配や、ナンバーカードの受け取り代行などを対応してくれ、さらに参加料金割引など、参加者が不安なく当日をむかえられるための工夫がされています。
・ホノルルハーフマラソン パパルア2016
2016年4月10日にハワイのホノルルで開かれるハーフマラソン。
アラモアナショッピングセンターからダイヤモンドヘッドを周り、カピオラニ公園がゴールです。
JALを通じて申し込みができますので、ぜひチェックしてみましょう。
・ニューカレドニア国際マラソン
2016年8月にあこがれの南の島、ニューカレドニアで開催される国際マラソン。ヌメアのアンリミラール競馬場がスタートとゴール地点です。
フル、ハーフの他、ファンランという10kmの3タイプがあります。
・フランクフルトマラソン
2016年10月ドイツで開催される、最大規模の市民マラソンは、さわやかな季節の中、歴史的な建造物を見ながら走るコースです。
■出国前の準備
エントリー方法、ナンバーカード受取場所、時間をきっちりチェックしましょう。負担となるのが時差、旅行ではあまり影響が出ずに楽しめる方でも、ランニングとなると別。
意外にも不調が見え隠れするもの。初めての参加者であればなおさらです。会社を休んでいく場合は、時差からくる疲労がどれだけ軽減できるかが、カギとなります。
機内ではできるだけ眠って過ごす、現地に着いてからの睡眠、食事などでできる限りコンディションを整えます。
休みを取るために、出国前夜まで残業をこなすという方もいるでしょう。ならば普段の日は走り込むことはNG。
フルマラソンが目的の方でも、ラン濶旅行では余力をわざと残しあとは旅を楽しむべき。
また体のエネルギーを保つには、炭水化物を普段よりも多めに取ること。
入国したらおにぎりやパンなどを手に入れておくと安心です。
給水も喉が渇いていなくても、先に補給することが大切。参加する地域の気温、湿度を把握しておきましょう。
パスポートのコピー、薬、日焼け止め、ばんそうこうは必須です。
ランニングシューズは足になじんだものを。ウエアを新調する場合、こすれ対策のためにワセリンがおすすめ。スコールなどに備えてビニールカッパもお忘れなく。