もうすぐ入社シーズン。新たに社会に出る新入社員はもちろん、迎える立場の先輩のみなさんも、仕事で必須なのがビジネス敬語です。
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「敬語の使い方くらい大丈夫」と思っていても、意外と普段間違った使い方をしてしまうことも。年度の変わり目、この機会に正しい使い方を確認しておきたいですね。
■お休みをいただいております
取引先などから「○○さんはいらっしゃいますか?」とかかってきた電話を、取り次ごうとしたら担当者が休み…。
そんなときに、つい言ってしまいがちなのが「○○はお休みをいただいております」。
まず、自社の人間に対して「お休み」と丁寧語にしているのがNG。
さらに、休みを「与えて」いるのは自社になるため、「(自社から)お休みをいただいております」という自社を持ち上げた意味合いになってしまいます。
正しくは「休みをとっております」や「休んでおります」。
もし、もう少し柔らかい表現にしたいと思った場合は、「あいにくですが」「申し訳ありませんが」と加えるとよいでしょう。
■とんでもございません
恐縮した気持ちや、へりくだる意味をこめて使いがちな「とんでもございません」。
「とんでもない」という言葉は、「もったいない」と同じように、それ自体で一つの言葉。
なので「ない」の部分を丁寧にして「とんでもございません」というのは、実は日本語として間違っているのです。
正しく敬語にすると「とんでもないことでございます」ですが、ビジネスシーンでは少し使いづらいかもしれません。
そういう場合は「とんでもないことです」または「恐れ入ります」と答えましょう。
■ご持参ください
相手に何か用意してきてもらいたいとき、「○○をご持参ください」と伝えるシーンがよく見られます。
「持参」という言葉は、本来自分の行動に対して用いるもの。ですから、「ご持参」と丁寧な言い方にしても、やはり相手への敬意を表す言葉として使うのは誤りです。
正しくは「お持ちください」です。お客様や目上の人に使う場合はとくに注意してくださいね。
■了解しました
メールなどでもよく使われがちな「了解しました」や「了解です」。
同僚や後輩、気の置けない相手に対して使うのは問題ありませんが、「了解」という言葉には敬意が含まれていないため、目上の人に対しては「承知しました」「かしこまりました」が◎。
「了解いたしました」と丁寧にいえばOKともいわれていますが、言葉づかいに厳しい上司などには、やはり正しく使った方がよさそうです。