2016年3月20日 12:00|ウーマンエキサイト

穏やかな気持ちに導く “癒しのヴォイス” CD3選


ニック・ドレイクの
「メイド・トゥ・ラヴ・マジック」が優しい
イギリス人のシンガーソングライターで、1974年26歳で、抗鬱剤を飲み過ぎて亡くなってしまったニックのことを、何と紹介すればよいでしょう。後年、ピアニストのブラッド・メルドーやシンガーのノラ・ジョーンズが、彼の曲をカヴァーしたので知ったのですが、いわゆる売れ線を全く意識しない、あまりにピュアな音楽に心が解き放たれます。

穏やかな気持ちに導く “癒しのヴォイス” CD3選

生前は商業的な成功に恵まれず、アルバムを3枚残しただけ。最後の「ピンク・ムーン」も素晴らしいのですが、聴くとせつなくなってしまうので。このCDは、未発表音源とリミックスを収録して2004年に発表され、何と全英チャート27位に。とはいえ、本当に繊細でさりげなく、“幽けき声”とでも表現したいようなナチュラルヴォイスが印象的です。

ストリングスやパーカッションも入っていますが、ギターと歌が基本のシンプルなアレンジ。俺が、俺が…というところが一切ない、内省的で飾らない音楽に優しく包み込まれ、気持ちが落ち着きます。
彼がベッドで亡くなっているのを発見したのは母親で、やはりシンガーのモーリー・ドレイクは、彼のターンテーブルに、バッハの「ブランデンブルグ協奏曲」が載っているのを見つけたそうです。悲しいけれど、彼らしさを感じました。

“癒しのヴォイス”というなら、モーリー・ドレイクもそうですし、他に、ラドカ・トネフ、アンヌ・ドゥールト・ミキルセン、ステイシー・ケントなどもお薦めです。自分を癒してくれる音源、映像、香り、食べものなどを知っておくと、いざという時、平常心を取り戻す助けになると思うのです。それらをうまく使いこなせたら、生きることの辛さが少し和らぎ、人生をより深く豊かに味わえるのではないでしょうか。

ブロッサム・ディアリー「ワンス・アポン・ア・サマータイム」
エンヤ「ザ・ベスト・オブ・エンヤ」
ニック・ドレイク「メイド・トゥ・ラヴ・マジック」

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