「ミカンだけじゃないんだからっ」日本最古の湯に、多島美の絶景 愛媛の知らないミリョク
初対面の人と話すとき、まずは出身地の話になります。関西の人に会うと「やっぱり阪神がお好きなんですか?」と聞いたり、広島の人には「世界遺産の厳島神社に行ってみたい!」と言ったり。
その土地の話で盛り上がるのですが、先日、愛媛県出身の人と出会い「ミカンが美味しいところですよね…」と、つい言葉につまってしまいました…。
(c) yoshihir0 - Fotolia.com / (c) algee - Fotolia.com
しかしその方に、“ミカンだけじゃない愛媛の魅力”を伺ってから、すっかり愛媛にフォーリンラブ! その一部をぜひご紹介させてください。
■日本書記にも登場する、日本最古の湯
愛媛県松山市が舞台といわれる『坊っちゃん』。同市に教師として赴任していた経歴をもつ、言わずと知れた文豪・夏目漱石の傑作です。
主人公の“坊っちゃん”は江戸っ子の旧制中学教師。漱石と同じく、愛媛県松山市に赴任します。
作中に何度も登場する「住田の温泉」は、道後温泉がモデルと言われています。
(c) worldmaster - Fotolia.com
この道後温泉、じつは日本書紀にも登場し、日本最古の湯とも言われているそうです。道後温泉のシンボルと言われるのが「道後温泉本館」。戦前に建築された歴史ある建物です。
そしてあわせて訪れたいのが、『坊っちゃん』をモチーフに作られたカラクリモニュメント「カラクリ時計」と足湯。
定時になると、『坊っちゃん』でおなじみのキャラクターが動き出し、時を告げるのだとか。『坊っちゃん』ワールドに浸れること、間違いなし!
本を片手に、愛媛に一人旅するのも面白そうだなぁ。
ここで絶対に食べたいのが、“鯛めし”。愛媛の郷土料理のひとつです。一尾丸ごと焼いた鯛を、醤油や塩で味付けした半炊き状態の炊き込みご飯の上にのせて、さらに過熱して食べます。…もうよだれが出そう!
有名なお店は「鯛メシ専門 鯛や」。
鯛メシ専門 鯛や「鯛メシ膳」¥2,180(税込)
※1日30食限定(予約可)
登録有形文化財の古民家を店舗として再生しているため、こちらも昔ならではの愛媛を堪能できそうです。