安心して出産できない時代!? 女性が子どもを産むときに直面する壁
■出産の前後にふりかかる大きな不安
マタハラ以外にも、さまざまな悩みがあります。出産後も雇ってもらえるかどうかも、不安を感じるところです。
仕事が安定している正社員のある女性は、数年前にひとりめを出産したとき、保育園に入れず、会社復帰ができない可能性があったそう。
結局、彼女は子どもが1歳になるまで育休がとれるところを、0歳児クラスに空きがある保育園へ申し込みをして、早めに復帰しました。
正社員で働いていた別の女性は、当時の会社が社会保険と雇用保険に入っておらず、産休育休中の給付金がもらえない状況に。子育て中の経済的な不安を避けたい彼女は、転職を選びました。
■妊娠・出産にそなえて確認しておきたいこと
これから、妊娠・出産を考えている人は、次の予備知識を事前に調べておきましょう。
1. マタハラとは何か
2. 産休・育休を取得するための条件
3. 産休・育休中の手当や給付金の受給資格
4. 住んでいる地域の保育園事情
私もこれらを学ぶことで、“保険組合や会社の総務へ相談する”という選択肢が生まれ、無事に産休・育休をもらうことができました。
ひとりでも多くの女性が、安心して仕事と子育ての両立ができる社会になりますように。そのためにまずは、ひとりひとりの女性が、自分で知識を蓄え、そなえることが重要です。