連載記事:坪田あさみのインテリアコーデBOOK
センスのいい部屋づくりのカギは、清水買いの大物家具【坪田あさみのインテリアコーデBOOK #1】
はじめまして! 雑誌や広告などでエディター&ライターをしています坪田あさみです。
普段はファッションがメインですが、本業とは別に私はインテリアが大好き。
インスタなどでちょこちょこ自宅をアップしているうちに、知人宅のコーディネートを頼まれたり、家具購入のお手伝いをしたりとインテリア関係のご依頼をいただけるようになり、今回、このようなコラムがスタートすることとなりました。
インテリアが好き、というより、むしろインテリアがわからない、どのように家具をそろえたらいいか知りたい、そんなインテリア初心者の方に、私なりの“自分らしいインテリアコーデ術”をお伝えしていきたいと思います。
記念すべき第1回は
「核となる大物家具でお部屋のテーマを決めよう」です。
チェストを中心とした、我が家のリビング。ウッド、グリーン、アイアンの組み合せを意識しています。
■統一感のない部屋になる理由
いきなり大物家具を買うってちょっと難易度が高いですか? 大物家具は高価なものが多いですしね。でもこれ、お部屋の格を上げるために大事なことなんです。やや荒治療的ではありますが…。
インテリアにお金をあまりかけない人は、雑貨や安い家具をちょこちょこ買っては、統一感のないごちゃごちゃした空間を作り上げがちです。
それは、安いからこそ買う時の判断基準が甘くなりやすく、また大きな家具でないことから、購入したアイテムが既存のアイテムに影響を与えることがあまりないのです。
それだと今ある現状をがらりと変えることはなかなか難しいのです。
■ファッションも一緒
たとえば高級なTシャツを買っても、それが全身の着こなしやそのシーズンの“方向性”にまで影響を与えることはないですよね?
またコートのような大物でも安いものだと「ま、今年はこれでいいかな?」という甘い判断で購入してしまいがち。
でもそのコートを一生ものと考えてお金を投資するとしたらどうでしょう?
ものすごく真剣に考えますし、購入した後も、おのずとそのコートに合う洋服や靴、小物などを買うようになり、全身の雰囲気も変わってきます。
チェストの上はお気に入りの本を並べていつでも手に取れるように。
家具は、洋服を買うようには頻繁に買い替えができません。まさに“一生もの”を選ぶ感覚で考えてください。
部屋の中核をなす大物家具には、あなたの金銭感覚の基準で、“清水の舞台から飛び降りる”ぐらいの覚悟が必要かもしれません。
そうすると買うまでに何カ月も迷ったり、何度もお店に足を運んだり、サイズをしっかり計測したりと吟味に吟味を重ね、決して軽いノリで買うことできないですよね。
家具貯金を始めたり、ブランドバッグを買うことを諦める人もいるかもしれません。
しっかり時間をかけることが重要なのです。
◇Asami's Answer◇
お部屋の雰囲気をがらりと変えたいときは、大物家具を“清水買い”する