「うちの子よりも、よその子の方が優秀」妬みの感情をコントロールするには?
Q:「友人のほうが恵まれている」と、感じたときは?
・妬みの対象となる友人をまねしてみる
つい妬んでしまう友人からまねできそうなところ、自分に足りていないと思われるところを、どんどん取りいれてみましょう。
表面上に表れているのは妬み、といった感情ですが、見方を変えるとうらやましさや憧れともどこかでつながっているものです。自分にはないものを友人が持っているから――言ってみればその友人は、自分の理想の姿なのかもしれません。
人は、自分にはないすてきなところを他人のなかに見つけると、少なからず妬む気持ちが出てくるものです。その人が生まれつき自分より恵まれた環境にいた場合は、ある意味、仕方のないことなのかもしれません。
ですが、別のケースもありえます。たとえば、天真爛漫で人前で明るく振るまえ、たくさんの人から人気のある友人がいたとします。この友人は、もしかすると最初からこうだった訳ではなく、彼女なりに努力して人間関係を円滑にしていくためのスキルを磨いていたのかもしれません。
そんな友人に「自分とはちがう」と、背を向けてしまうのではなく、自分から見た友人の“魅力的なところ探し”をしてみてください。おそらく、これだったら自分でもできそうだな、と感じられるところがいくつか見つけられるはずです。最初はまねるところからはじめるのもいいでしょう。
その友人から得られる知恵は、どんどん吸収していこうとする気持ちが大切。より魅力的な自分に近づくための第一歩です。
・積極的に近づく
運の良い人、同性でもすてきな人に近付いて付きあうことで、ツキをUPさせる、というのは確かに一理あると思います。
そうするなかで、必ず無意識にもやっているのが、あまりにかけ離れた自分は見せないでおこうという意識付け。そして、自分自身も似通ったレベルをもって接しないと当然長続きはしませんから、自然とそこに沿う努力をしているということです。
要するに、気づかない間に高く引きあげられている自分がいる、ということです。
■“妬み”の感情と上手に付きあうコツ
妬みの感情の根本にあるのは、自分の理想とするものが手に入らないという思いこみです。この感情とうまく付きあっていくには、まずはこの思いこみを手放す練習からはじめることをおすすめします。
まちがった思いこみは、夢を遠ざけます。“落ちこむ”でもなく“ふてくされる”でもなく、ただただ、人の良い所を見つける努力、自分にもできそうな所を積極的に取りいれてみようと試みる前向きな姿勢を忘れないでください。
妬ましい人が現れたら、それは自分をすてきに変容させるためのチャンスが来たのだ、と気持ちを切りかえることが大切です。人を素直にほめることができたり、良い所を見つけられたりしたら、あなたはもうその時点で十分、魅力的です。人がうらやむような人に変わってきているはずです。
誰しもが持つ感情だからこそ、自分のなかで折りあいをつけなければいけないのかもしれませんね。無理をすることなく、どうしても黒い感情に飲みこまれてしまいそうなときには、早めに先生に相談を。
・取材協力:エキサイトお悩み相談室
古川佳余子 (ふるかわかよこ)先生
(しょう)
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