■脱力画像でクールダウン
広告代理店で働く知人女性は、ミスが多いことで有名な後輩が自分の部署にやってきたときに「いろいろな意味で私も勉強になった」と語っていました。
後輩がミスをするたび尻拭いをしなければならず、イラッとさせられることが日に1度や2度ではありませんでした。彼女の業務も途切れがちで、怒りが爆発しそうになるのを必死でこらえる一方だったといいます。それを劇的に改善したのは、同棲していた彼のスクラップブックでした。
当時の彼は面白いコラージュを作るのにハマっていて、記事や写真の切りぬきをスクラップブックに大量にはさんだままだったそうです。「ある日それをテーブルから落としたの。散った切りぬきを拾い集めていたら偶然、ある政治家と水着美女が合体したコラージュができていたのに気がついた瞬間、笑いが止まらず、これは使えると思って、スマホで写真を撮ったの」という彼女。
以来、怒りやイライラで頭に血がのぼっているのがわかるたびに、彼女は脱力画像を思い出すよう心がけています。
「怒るのはくだらない、エネルギーのムダな消費」と瞬時に頭が冷えるので心に余裕ができ、前より仕事がやりやすくなったとか。
「土壇場でも冷静に行動できる」ことが、ピンチを救うポイント。パニック気味の心を覚ますのに「無関係なコト、モノ」に一瞬だけ気を取られるのは、かなりの効果を期待できそうです。コツをつかんでプライベートにも応用できれば、生活の困りごとを解消する近道になるかもしれませんね。
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