お金に関する話、親としていますか? 日本人が苦手だけど、重要な話題
■その4:親に援助を求めるときは、条件をはっきりさせましょう
ときには、親に金銭的援助を求めることが必要な局面がでてくるかもしれません。フィデリティの調査でも、20代30代の約半数が、親から何らかの金銭的援助を受けています。そんなとき、さきほど「
その3」で挙げたような日常のコミュニケーションがあるかないかで、手助けする親の気持ちも異なってきます。
また、安心して手助けしてもらうには、たとえ親子の間でも援助の「条件」をはっきり合意しましょう。借金であれば何年ローンか、金額の上限はいくらか、といったことです。もしかすると、親がお金を「あげる」と言ってくるかもしれません。その場合も皆さんの将来のためには、いつか返済するローン、として借りておくほうが有意義であることもお忘れなく。
■その5:親の財政状態についても把握しましょう
大抵の親は、子どもに自分の財政状態を見せたがらないものです。でも、親の状況を正しく理解することは、将来あなたが親を援助する必要が出てきたときのためにも重要なことです。
親が快く話してくれるために、あなたが気をかけているのは親の「お金」ではなく、「ご両親」そのものだ、ということをはっきり告げましょう。そして、生命保険や退職後のプラン等、具体的な話から徐々に把握していきましょう。
このような話も、日ごろから自分たちの話をしていれば、親はアドバイスとともに「私たちの場合はね…」と、自らの状況を話してくれることもあるかもしれませんね。
■その6:話すタイミングも重要
基本的にはみんなが集まる日=週末や休日などが適しています。
日ごろの軽い団らんに加えて、できれば年に1回は、親と自分自身の財政状態を話し合う場を作りましょう。そして、次の年に向けてのプランを作り、毎年レビューできれば、より安心です。
親とどのように「お金」の話をするかは、皆さんの置かれている状況によっても大きく変わってくるでしょう。しかし、間違いないことがひとつあります。それは、「お金」という重要なテーマを正直に包み隠さず話すことは、必ずあなたと親との絆を深めるということ。
「お金」について話すことは、親をより理解することにほかならないのです。
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