連載記事:坪田あさみのインテリアコーデBOOK

自分のセンスに自信がない…。そんなときは「映画」を真似てみる!【坪田あさみのインテリアコーデBOOK #6】


■ペドロ・アルモドバル監督『トーク・トゥー・ハー』

またペドロ・アルモドバル監督の一連の作品のインテリアも好き。中でもお気に入りは「トーク・トゥー・ハー」。

ヨーロッパのクラシックさと今どきのモダンさがミックスされた美しく理想的なインテリア。特にファブリックの使い方、窓から入る光、ベランダ、窓周りのたたずまいなど、緻密に計算されていて、いつか家を建てることになったらこんな風に窓辺にこだわったお部屋を作りたいと思わせてくれます。

『トーク・トゥー・ハー』

この映画は主人公がインテリア好きということもあり、本当にため息ものの美しさなのです。

ほかにもたくさんありますが、映画はストーリーを追って観てしまう(洋画の場合、字幕を読む人が多いと思いますし)ので、背景となるインテリアにまで、意識が向かないという人は多いのではないでしょうか?

私もそうなのですが、そんな人におすすめなのは、家で映画を見る時にテレビではなく、パソコンで見ること。

これは気になるインテリアのシーンが映ったら一時停止ボタンを押してケータイでパソコン画面を撮ってストックするという、実にアナログな方法のためです。


■インテリアの参考用に映画を選ぶ方法

ケータイで撮影したパソコンの画像は決してきれいではないのですが、かなりインテリアの参考になります(もちろんテレビ画面を撮ってもいいのですが、操作と距離感がパソコンのほうが断然楽!)。

インテリアの参考にする映画の選び方としては、あなたがすでに好きなお部屋のテイストがあるなら、それに合った場所や年代を舞台にした映画を選ぶこと。

たとえば、70年代のLA的なインテリアやデザイナーズ家具が好きなら、そうした時代背景を持つ映画を選べばたくさん出てきます。

また東海岸的、NY的なものが好きなら(マンハッタン風味かブルックリン風味かでも選ぶ映画は違ってきますが)、昔の作品も現代のものも多くの映画にあふれています。

パソコン画面をのぞく女性ふたり

(c) gstockstudio- Fotolia.com


もちろんロンドンやパリを舞台にしたヨーロッパ映画もいいですし、ベトナムや香港などアジアの国を舞台にしたものも勉強になります。

そして意識して見ると、映画の中にはこんなに多くの素敵なインテリアサンプルがあるのだと驚かされるはず。そんな視点で映画を楽しむのもよいものです。

ストーリーを追って観るのではなく、家具や雑貨、間取り、照明に至るまで、とことんインテリアを意識して映画を観てみてください。
映画の新しい楽しみ方が広がるだけでなく、自然とインテリアセンスも磨かれていくと思います。
◇Asami's Answer◇
理想のインテリアは「映画」に学ぶ!


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