手書きの手紙が嬉しい! 男性・女性に気持ちを伝えるための工夫は?
■文字だからこそ、心に響く
口では伝えづらい、思いがあふれてまとまらない…。そんなときはゆっくりじっくり、時間を作って便箋に向かい、言葉をつむいでみましょう。
相手を思い、一生懸命言葉を探す作業には、ごちゃごちゃした頭の中を整理し、乱れた心を静める効果が。自身を整え、癒やす…。手紙を書くことは、究極のセルフメンテナンスなのかもしれません。
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また、手紙を受け取ることも、心の浄化につながる行為。相手の書いた心づくしの文字が、ハートを大きく揺さぶります。
「お酒は控えて、タバコはやめるべき、もう少し体重を落としなさい…と、父のことを思うあまり、会うとついつい、口うるさくなってしまう私。
でも直接意見すると、父は聞く耳なし。しかも最終的には大ゲンカに…。
そんなことが何度も続き、最終手段として手紙を送ることに。最初は、心配やらムカつきやらで収拾がつかず、鋭く感情的な言葉のまま殴り書き。そしてそれを、冷静になって読み返しては推敲(すいこう)。そんな作業を何度も何度も繰り返し、思いや言葉がやさしく熟成され…。
なんと、ポストに投函できたのは1か月後。すると、それを読んだからなのか、父がなんとなく健康志向になって…。
手紙のおかげで、ようやく心が通じ合いました」(30代前半)
「20年来の親友から、初めてもらった長めの手紙。その字は、思いのほかへたくそ(笑)。何でもそつなくこなせる優等生タイプだと思っていたけれど、実は不器用な人だったのかもと、なんだかほのぼの、愛しさが募りました」(30代前半)
「引き出しを開けてみると、いつ入れたのか、折り紙が一枚。それは、息子からのラブレター。一生懸命書いたであろう鏡文字の『すき』に、胸キュン! ひそかに涙しちゃいました」(30代後半)
書くもよし、読むもよし。手紙ほど、素敵なツールはありません。