連載記事:夫を亡くしたとき 妻が知っておきたいお金のこと
旦那が突然死…まず妻がしなければいけない3つのこと【夫を亡くしたとき 妻が知っておきたいお金のこと 第1回】
■その2 病院で亡くなってしまったとき 最初にすること
病院に駆けつけたものの、祈りむなしく夫が亡くなってしまったら、どうしたらよいのだろう。
「妻のあなたは頭が真っ白になり、ショックを受けることでしょう。ですが、現実問題としてはショックを受け入れる間もなく、さまざまな手続きや届け出に追われることになります」(内藤さん)
最初にやるべきことは、葬儀社を決めること。なぜなら、
病院は基本的に遺体を安置してくれないから。ゆえに、遺体を自宅に運ぶか、葬儀を行う葬儀社に運ぶか、すぐに決める必要があるのだ。
「遺体の搬送は自家用車でもできますが、葬儀社に頼んだほうが安心でしょう。葬儀をどこで行うか決めていない場合でも、
遺体の搬送だけを頼むこともできます」(内藤さん)。
■その3 自宅で亡くなったとき してはいけないこと
「注意が必要なのは、夫が自宅で亡くなったとき。死亡したかどうかの判断は医師にしかできないので、必ず検視が必要となります。医師が死亡を判断するまでは家族が布団などへ動かすことも、葬儀社が遺体に触れることもできません。現場はそのままに保存しておく必要があります」(内藤さん)
●現場をそのままに保存しておく必要がある場合
・溺死、事故死、災害死、自殺などの場合
・生前にかかりつけの医師がいない場合
・病死(自然死)であるか不明の場合
・指定された感染症による死亡、または中毒死などの場合
・殺人、過失致死などの犯罪死、あるいはその危惧がある場合
出典:『夫が亡くなったときに読むお金の話―あなたの生活を守る届出と手続き』
(内藤浩介/東洋経済新報社)より抜粋
死亡が診断されたあとは、葬儀となる。次回は、葬儀社の選び方と費用の目安についてのお話です。
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