■家は「家族が楽しく暮らすための場所」
今、さいとうさん宅のリビングには、大きな電子ピアノが置かれています。
ピアノを習いだして1年になる息子さん、そして一緒に始めだしたというご主人がレッスンに使うためのピアノです。椅子はダイニングテーブル用と兼用することで、省スペースに。
「インテリアのことや、スペース的なことを考えると、ここにピアノを置くなんて考えられなかったんです。だから最初は、ベッドの下にしまい込んで、使うたびに出してもらっていました。
でも、やっぱりそれだと練習できないんですよね。家という場所が、誰ために、なんのためにあるのかな、と考えたとき、ここは
“家族みんなが心地よく、楽しく過ごすための場所”なんだな、と。そこで思い切って、出しっぱなしにしたところ子どものやる気も倍増! 目に見えて上達するようになって、毎日楽しくレッスンしています」。
見た目の美しさ、部屋の広さだけでは、家族のしあわせは測れません。
寝室兼書斎に飾られた、お子さんの作品。数を厳選しながら額装すると、とっておきのアートに。
頑張りすぎて、片づけなくちゃ! とがんじがらめになるのではなく、家族が居心地のいいかたち、暮らし方を模索していくことが、「片づけ」へとつながるようです。
取材/文:藤沢あかり 撮影:佐藤拓央
家族がいちばん心地いい インテリアB面ストーリー