オリンピック開催や小3からの英語授業開始が決まり、ますます英語熱が高まる近年。どんなふうにお子さんの英語教育に取り組もうかと悩んでいるママも少なくないかと思います。
脳が柔軟な子どもの場合は、耳から覚えるのが近道……とはよく言われますが、やっぱり一番楽しいのは、音楽と一緒に学ぶ方法かも!?
「音楽+英語」を楽しむ子どもたちが集う、こんなコンクールが初開催されました。
■英語ソングを楽しむ全国の若者達・子供達が集結! 「English Vocal Election」
そのコンクールの名は、「English Vocal Election」(通称:EVE)。昨秋から一次審査が始まり、先日各部門の優秀者が決定しました。全国大会では小学生から大学生まで、ソロの部18名、グループの部9組がそれぞれ渾身の1曲を全力パフォーマンス。
ビートルズやマイケル・ジャクソン、ディズニー映画に『タイタニック』、『サウンドオブミュージック』、TVアニメ『スヌーピー』の楽曲まで、バラエティ豊かな英語ソングが楽しめる発表会形式の審査となりました。
(「トニー賞受賞式のパフォーマンスに感動して、自分でこの曲を選びました」。EVE Creative Partners 賞の中村陽向さん)
流暢な英語に、心のこもった歌声。さすがに最終審査らしいハイレベルな戦いでしたが、観客にダイレクトに伝わらない言葉で歌っている分、
「表情や体全体も使って、観客に伝えよう!」とするパワーが強く発揮されているように感じました。
(「将来はミュージカルスクールを作りたいです」。朝日小学生新聞賞の神谷侑里さん)
参加したエントリー者の経歴もさまざま。「英語のほうが歌いやすい」という帰国子女のお子さんやインターナショナルスクールに通うお子さんもいましたし、「英語はわからないけど曲が好きで、聞いているうちに覚えました!」という子や、シンプルに「かっこいいから、英語で歌ってみたかった!」という子も。
(「英語で歌うことを始めてから、学校の英語の成績も伸びました」。Intermediate部門優勝の伊藤心菜さん)
■コンテストを通じて「自信」が育ち、「居場所」や「夢」が見つかる子も
このコンクールを主催しているのは、YTJ(ユースシアタージャパン)。ダンスや歌、ミュージカル、英語での海外公演を含めた舞台発表や、国内外の芸術・教育機関との国際交流をプロデュースしている団体です。
YTJは芸能事務所やスクールとは異なり、「すばらしいパフォーマンスをすること」、「青少年の育成に寄与し、リーダーとなる人材を養成すること」を目指しているのが、最大の特徴。また、安心して健全に活動できる場所であることも重視して運営しているそうです。
(「楽しい活動を通じて、子どもたちに大きく成長してほしいです」。Youth Theatre Japan代表:西島和彦さん)
代表の西島氏によれば、「自分を表現する楽しさを知り、その活動を通じて子どもたちに
“自信”を手にしてほしい」という信念を持って活動を進めているとのこと。
「性別や年齢にとらわれず、幅広い年齢の人と一緒にパフォーマンスを作り上げていく経験は、社会に出たときにきっと役に立つはずです」ともおっしゃっていました。
(「積極的に取り組めば自分が変われることを知りました」。Novice部門優勝の吉田有希さん)
終了後、受賞者の皆さんに、YTJの活動や今回のコンクールを通じて変化したことを尋ねてみました。すると、「怖がらずに自分を出せるようになった」「緊張をうまくコントロールできるようになった」と内面の変化を挙げる人もいれば、「自分のいいところは何だろう?とじっくり考えた」「他の人のパフォーマンスを沢山見られたので、自分の成長に繋げられた」といった意見も。
英語が喋れたり、人前で歌ったり、その成果を競ったり……という経験は、子どもの心を強くたくましくしてくれるようですね。自分の
“個性”を探り自覚できる、良い機会にもなったようです。
(「ただの趣味だった歌が夢に変わり、コンクールを通じて気持ちが強くなりました」。朝日中高生新聞賞受賞:笠原あかりさん)
(「帰国子女で周囲に馴染めず、YTJに来て初めて日本での自分の居場所を見つけられました」。Advanced部門:藤原遥香さん)
(「将来は、世界に通じるミュージカル女優になりたいです」。Advanced部門優勝:熊谷彩春さん)
■賞に「投票」が反映される面白さも! 観る側の文化も育つ!?
審査員の評価に加え、観客の「投票」が反映されることも、このコンクールの面白さのひとつ。自分で一票を投じるとなると、より真剣にフラットに、子どもたちのパフォーマンスを自分の感性と心で受け止めることができたような気がしました。
入賞者のパフォーマンス映像と歌声はこれから特設サイト上に掲載され、一般視聴者からのWEB投票によって、「EVE」Representative(レプリゼンタティブ)の1名が決定するのだとか。
次回の開催も決まっており、
「誰でもが参加できるオープンなコンクールにしていきたい」とのこと。こんな発表の場があれば、歌にも英語にも、生き生きと楽しく取り組めて将来に役立ちそうですよね。お子さんの英語や音楽教育に興味がある方は、ぜひYTJやEVEのサイト(
YTJと検索)をチェックしてみてはいかがでしょうか。
(グループ部門のパフォーマンスも。ハツラツとした姿は、さながら映画『天使にラブソングを2』の学生たちのようでした!)
ユースシアタージャパン:
http://www.ytj.gr.jp/
[PR]ユースシアタージャパン