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子連れ旅行は、夫婦ふたりきりや友人との旅行とはちがった楽しみがあり、子どもにとっても見聞をひろげるよい機会です。とはいえ、添い寝ができるうちはそれほどではなくても、大きくなってくると宿泊費も一人前で、家族旅行の費用はぐんと膨らみます。
そこで、宿泊料は1泊ひとり1万円以下とリーズナブルにおさえつつ、お泊まりそのものが「体験」になる宿泊施設を調べてみました。
■学校に泊まれる! 廃校利用の宿
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「廃校の宿」は、文字どおり、使われなくなった校舎を自治体や民間団体が宿泊施設として生まれ変わらせた施設です。
全国各地にあり、宿泊料は施設ごとに異なりますが、素泊まりで1泊3000~5000円が中心。オプションで食事やバーベキュー、ワークショップなどの体験プログラムを用意しているところもあります。
なにより、「学校にお泊まりする」こと自体が非日常体験。想像するだけでもワクワクしませんか? 子どもはもちろん、大人も童心にかえって満喫できそうです。
■お泊まりの新スタイル、民泊でハートフルなふれあいを
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個人宅の空き部屋にお泊まりできる「民泊」。外国人観光客向けのイメージがあるかもしれませんが、民泊が検索できるサイトをみてみると、ファミリーOKなお泊まり先も充実しています。
たとえば、いろりのある古民家の1泊2食付きプランが約7000円、目の前にプライベートビーチが広がる南の島に1泊朝食付きで約6000円など、驚きの料金で泊まれる宿もたくさんです。
また農業・漁業体験、古民家体験といった、これまで知らなかった世界も体験できます。
掘り出し物の宿をみつけられることはもちろん、個人宅だからこそのホストとのふれあいも、お金にかえられない経験のひとつです。その土地ならではの料理を味わいたい、アクティビティを楽しみたいなどの細やかなリクエストにも応えてくれるかもしれません。
■青少年自然の家は、家族利用もOK!
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学生時代、学校行事や部活の合宿などで「青少年自然の家」を利用したことがあるママもいらっしゃるのでは。じつはこの施設、団体だけでなく、家族での利用も可能なのです。
特筆すべきはその料金。文科省所管の独行法人が運営していることもあってか、利用料は1泊800円(食事なし、シーツ洗濯代として+200円)と、とてもリーズナブルです。
ただし、一般的な宿泊施設とは違い、健全な青少年の教育をサポートする施設ですので、自然体験などなんらかの活動を目的としていることが前提で、起床時間や活動時間といった一日の基本の生活時間が定められているなどのルールもあります。
また宿泊施設ではないので、パジャマや歯ブラシを持参する、布団は自分で敷く、部屋の掃除をするなども必要になってきます。
アウトドア派の家族ではなくても、この機会にさまざまな自然体験や樹木、野鳥といった自然に触れあうことで、心もからだも豊かに成長できそうです。
決まりごとはありますが、それらにのっとって行動することの大切さや活動プログラムを通しての学びなど、子どもにとってさまざまなことを吸収できる宿泊体験となりそうです。
■ユースホステルなら、異文化コミュニケーションのチャンス?
「ユースホステル」は、誰もが安心して、経済的に泊まれる宿泊施設として世界中に点在しています。こちらもファミリーが利用しやすい施設で、日本では約220カ所に施設があるそうです。
宿泊料金は1泊(食事なし)3000~4000円が中心。施設によっては、地域性のあるイベントや体験プログラムを用意しているところもあります。
世界各国から集まる旅人や、ペアレントと呼ばれる施設管理人との交流もユースホステルならではのお楽しみです。
せっかくの機会なので、滞在時はお部屋(ドミトリー)だけでなく、談話室や食堂に顔を出して、さまざまな国の人々との交流してみてはいかがでしょう。子どもが国際交流に目を向けるきっかけになるかもしれません。
今回ピックアップした4つの宿泊施設は、高級旅館のように至れり尽くせりのおもてなしがある、というよりは、身の回りのことは自分たちでしたり、積極的に活動したりするタイプの宿です。
できるだけ旅行費用をコンパクトにしたいときはもちろんですが、いつもと違う旅をした、子どもにいろいろな経験をさせたいときに、選択肢に加えてみてはいかがでしょう。
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