仕事をするうえで、女性として、母親として「こうありたい」と願い、目標をたてている人は少なくありません。目標を掲げることで自分の成長を感じられたり、モチベーションを保つことができたりするものです。
働く女性を対象に行われた意識調査によって、働く女性は何を目標としているのか、さらにその目標に対して、どれくらいストレスを感じているかもわかりました。
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■ワーキングマザーの目標とは
株式会社メディプラスが行った全国30~49歳の女性を対象にストレスと目標の関係を調査する『
ココロの体力測定調査』によると、次のような調査結果になりました。
「ココロの体力測定調査」(株式会社メディプラス研究所)
子どもがいる人もいない人も、働く女性に共通する目標は
「貯金」であることが明らかに! さらに子どもがいる人の場合だけでみると、ランキングは次のような結果になります。
1位 貯金をする
2位 節約する
2位 片づけられる人
4位 ダイエット
4位 健康的になる
ワーキングマザーは子どものいない人と比べると
「片付けられる人」を目標に掲げる人が多いことも判明。「仕事で成功する」「家族との時間を増やす」の割合も子どものいない女性より多めであることがわかりました。
子どもができても「働く」を選択した女性にとっては、家庭と仕事、どちらも同じくらい大事にしたいと強く思う人が多いのかもしれませんね。
■ワーキングマザーのストレスとは
働く女性共通の目標は、「貯金」でしたが、ワーキングマザーの目標として順位が高かった「片づける」を選んだ人は、ストレスが高いこともわかりました。
「ココロの体力測定調査」(株式会社メディプラス研究所)
ワーキングマザーで、高いストレスを感じている人の目標は、次のとおり。
1位 片付けられる人
2位 ダイエットをする
3位 節約する
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働いていると、家のことがなかなかできず「片づけられない」ことが、自分の主婦力の低さや家庭と仕事の両立ができていないことを表しているようで、罪悪感を多く感じてしまうのかもしれません。「以前はもっとちゃんとしていたのに…」と悩んでしまっているのかも。
逆にストレスをあまり抱えていない人は、「未来のために貯金する」「料理上手になって食事を楽しむ」「人に感謝を伝える」といった「等身大の今の自分からより良い自分へ」という前向きな人が多いという特徴があるような印象を受けます。
調査では、「全体的に、子どもがいる人は「以前出来ていたことをもう一度出来るようになりたい」という
“リセット型”、子どもがいない人は新たな目標にチャレンジするという
“ステップアップ型”の目標を立てる傾向があります」と分析しています。
■心の健康をサポートする制度が義務化
2015年12月から働く人の心の状態を調査する
「ストレスチェック制度」が、事業所(労働者が50人以上いる)に対して義務化されました。この制度は、ストレスについての質問票に記入し提出することで、現在のストレス状態を調べることのできる検査です。
質問内容は、次のようなものが出されます。「あなたの仕事についてうかがいます。
最もあてはまるものに○を付けてください。」とあり、「自分のペースで仕事ができる」「時間内に仕事が処理しきれない」「私の職場の雰囲気は友好的である」ほか、たくさんの選択肢が設けられています。
本人に結果が通知されるため、自分のストレス状態や不調を知ることができます。ストレスが高かった人は申し出ることによって、医師による面接を受けることができます。なおこのストレスチェックは、労働者への義務はありませんので、断ることもできます。
仕事でも家庭でもがんばりすぎるママのこころが悲鳴を上げる前に、自分自身の状態を知ることも大切かもしれません。
参考:厚生労働省 ストレスチェック制度 簡単!導入マニュアル
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150709-1.pdf#search=%27%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E5%88%B6%E5%BA%A6%27
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