■子どもたちの作品をアートのようにセンス良く配置して
堺さんのお宅の造りで印象的なのは、リビング・ダイニングとバスルームの間にある、回廊仕立ての長い廊下です。
ダイニング同様、作りつけの棚を設け、子どもの衣類や本、毎日の新聞などを収めています。
家族みんながわかるよう、マスキングテープでラベリング。
リビングからは目に触れることがなく、家族は毎日行き来する場所なので、家族のギャラリースペースとしてもぴったり。子どもたちの絵や工作をアートのように飾り、楽しんでいます。
リビング同様、ここでも額縁をうまく織り交ぜて。空間が引き締まり、壁面にリズムが生まれます。
壁紙の上から貼ってはがせる黒板シートは、子どもたちが自由に描くフリースペースに。「特に長女は絵を描いたり作ったり……が大好きみたいです」。
■子どもの自立を応援する、すっきり収納の工夫
廊下を抜けた先には、キッズルームがあります。
「長女がずっと欲しいと話していたロフトベッドを最近取り入れました。イケアのものです」白い家具に、ブルーの椅子が映えるさわやかな一室。
チェストには、わかりやすくマスキングテープでしまうものをラべリング。隣にはフックを取りつけ、鞄やコートをさっとしまいやすく。子どもが自分で片づけられるよう、まずはその仕組みづくりを親がお手伝い。
窓辺に置いたイケアのステップスツールは、踏み台だけでなく、椅子として、物の一時置き場としてなど、活用範囲が広いのでお気に入りの家具。洗面所やキッチンでも使っています。
「もとは無垢の白木だったのを、蜜蝋などの植物性原料を使った“ブライワックス”で仕上げました。
手軽に塗れて、使い込んだように木の風合いが増すのでおすすめです」
次回は、インテリア術とともに
「幼子を抱えての起業と暮らし方」についてお話を伺います。
取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
家族がいちばん心地いい インテリアB面ストーリー